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アルファロメオ ステルヴィオの頂点、「クアドリフォリオ」に2020年型…フェラーリチューンの510馬力ツインターボ

  • 《photo by Alfa Romeo》
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アルファロメオは5月7日、『ステルヴィオ』(Alfa Romeo Stelvio)の高性能グレード、「クアドリフォリオ」の2020年モデルを欧州で発表した。

ステルヴィオは2016年秋に発表されたアルファロメオブランド初のSUVだ。スポーツカーの『4C』やスポーツセダンのジュリアに続く新型車となり、アルファロメオがSUV市場に参入を果たした。

◆レースモードを採用

ステルヴィオの高性能グレードが、クアドリフォリオだ。フェラーリがチューンした2.9リットルV型6気筒ガソリンツインターボエンジンは、最大出力510hp、最大トルク61.2kgmを引き出す。2020年モデルでも、2.9リットルV型6気筒ガソリンツインターボエンジンのスペックは、最大出力510hp、最大トルク61.2kgmで変わっていない。

駆動方式は「Q4」と呼ばれる4WDだ。「アルファ・アクティブ・トルク・ベクタリング」が備わる。トランスミッションは8速ATを組み合わせた。

この8速ATは、「レースモード」の場合、150ミリ秒という素早いギアチェンジを可能にする。「アルファ・アクティブ・サスペンション」や、レースモード時の「アルファDNAプロセレクター」も採用される。システムはすべて、「アルファ・シャシー・ドメイン・コントロール(CDC)」ユニットによって、リアルタイムで調整される。

エクステリアには、新たにダークレンズを備えたLEDテールランプと、光沢ブラック仕上げのリアエンブレムが採用された。足元には、21インチのアルミホイールが装着されている。

オプションで「Akrapovic」のエグゾーストが選択できる。デュアルモードのクワッド排気システムで、痛快なサウンドを追求した。カーボンファイバー製テールパイプを備えたチタン製エグゾーストとなる。

2020年モデルでは、「コンペティツィオーネ」、「メタル」、「ソリッド」、「クラシック」をテーマにしたカラーリングを新設定した。中でも、クラシックは、モントリオールグリーンなど3つの新色が用意されている。

◆レベル2の部分自動運転が可能に

2020年モデルでは、ボッシュと共同開発されたレベル2の ADAS(先進運転支援システム)が導入された。一定の条件下において、アクセル、ブレーキ、ステアリングを自動で行う部分自動運転を可能にしている。

「レーンキープアシスト」は、ウインカーの作動なしで車両が車線から逸脱したことを検知し、ドライバーに警告する。そして、車両を元の走行レーンに戻す。

「アクティブブラインドスポットアシスト」は、接近する車両を検知し、衝突を回避するためにステアリング操作を支援する。「アクティブクルーズコントロール」は、前車との安全な車間距離を維持しながら、車速を自動的に調整する。アクティブクルーズコントロールは、交通標識認識システムと組み合わせて、速度を設定された制限内に維持する。交通標識認識とインテリジェント速度制御は、車載カメラを使用して交通標識を認識し、ディスプレイに表示して、制限速度をドライバーに知らせる。

渋滞アシストと高速道路アシストは、アクティブクルーズコントロールを補完する機能だ。車両をレーンの中央に保ち、速度も自動的に調整する。「ドライバーアテンションアシスト」は、ドライバーの眠気を検出し、必要に応じて警告を発する。

◆新開発のインフォテインメントシステム

インテリアは、2020年モデルで大幅に変更を受けた。センターコンソールの新しいデザインが特長で、より多くの収納スペースを持つ。革巻きのステアリングホイールとシフトレバーも新デザインだ。シートベルトも新しくなり、赤または緑、クラシックな黒が用意されている。

オプションで、穴あき加工が全体に施されたレザー&アルカンターラの電動スポーツシートが設定された。スパルコ製のカーボン構造のスポーツシートも選択できる。

8.8インチのセンタータッチスクリーンディスプレイを備えた新開発のインフォテインメントシステムを採用する。これにより、多くのコネクトサービスと新しいインターフェイスが利用できる。

クアドリフォリオの専用装備として、パフォーマンスページや、ドライバーに車両の状態をリアルタイムで表示する画面がある。この画面には、主要な駆動システムの温度やトルクの伝達、ターボのブースト圧、電圧、デジタルクロノメーターなどが含まれる。加速度と最高速の測定もできる。