注目の自動車ニュース

商用車・オフハイウェイ車向けレーダー世界市場、年平均27.4%で成長と予測

  • 《画像:グローバルインフォメーション》

グローバルインフォメーションは、市場調査レポート「商用車・オフハイウェイ車向けレーダーの世界市場 – 2027年までの予測:LRR、SRR、MRR、単眼カメラ、ステレオカメラ」の販売を4月22日より開始した。

調査レポートによると、商用車・オフハイウェイ車向けレーダー世界市場は、2020年の1億5300万米ドル(約163億円)から2027年には8億3100万米ドル(約889億円)に達し、年平均成長率(CAGR)27.4%で成長すると予測している。道路上の安全性を高め、衝突を減らし、燃料を削減できるADAS(先進運転支援システム)機能を搭載した車両への高い需要が、商用車・オフハイウェイ車向けレーダーの採用を後押ししている。

オフハイウェイ車は建設現場や採掘現場で活躍するため、歩行者や労働者の存在をドライバーに知らせるブラインドスポット検出機能は、商用車よりも重要になる。オフハイウェイ車は、車線がない、マーキングがない、視界が悪いなど、様々な地形に遭遇する。レーダーシステムは、悪天候や薄暗い場合でも性能を発揮し、オフハイウェイ車の作業条件に適している。アジア太平洋地域は、各政府によって開始されたインフラプロジェクトのため、オフハイウェイ車向けレーダーの最大市場となっている。

今後、第2位の市場となると予想されているのは欧州地域だ。欧州は商用車の安全性向上への取り組みが進んでおり、EUでは2022年までに安全機能を搭載した車両を義務化する計画を発表している。同地域の自動車OEMの多くはADAS機能を標準装備。欧州では、先進安全機能を搭載した車両の採用が続く傾向にあり、これも商用車・オフハイウェイ車向けレーダー市場の成長を後押しする重要な要因となっている。

しかし、世界的な新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)の流行により、欧州をはじめとする他の地域の自動車産業は直接的な影響を受けることになった。フォード、日産、ヴォクソールなどが、売上高の減少と部品の不足のために工場を閉じ、その影響は、しばらく欧州の経済の減速を引き起こすだろう。