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UL、自律走行車を対象とした初の安全評価規格を発行
米国の第三者安全科学機関であるULは4月20日、自律走行製品評価の安全規格「UL4600」の発行を発表した。
自律走行の実現にはリスク分析や安全に関する側面、中でも設計プロセス/テスト/ツール認定/自律性の検証/データの整合性/運転手以外の人間と機械の相互作用などの観点から、安全についての議論が必要となる。
今回、UL4600の規格文書を作成するため、さまざまな国際関連団体が規格策定パネルに参加。コンテンツの提案、知識の共有、提案内容の確認、採決を経て、参加各団体は最終的にUL4600の第1版を発行することで合意。UL4600は自律走行車および応用製品を評価する初めての規格が誕生した。
UL4600は技術に中立的な規格で、自律走行システムの構築に特定のテクノロジー使用を義務付けておらず、また設計プロセスの柔軟性を許容している。また、安全に関する性能や合格/不合格の基準も規定しておらず、実走行試験や許容リスクレベルについても規格の対象外。さらに、自律走行製品の発売に関する倫理的な判断や、製品の挙動の倫理的側面について要件を定めていない。急速に進歩する自律走行技術の使用を過度に制約せずに安全を確保するために必要となる柔軟性を持つ安全規格となっている。
同規格はULサイトよりデジタル形式または印刷形式で購入可能。また同サイトでは、ULのデジタルビュー機能を使用して、オンライン上で無料にて閲覧できる。