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警備ロボットが消毒液散布—ZMP『パトロ』にオプション設定 新型コロナウィルス対策
ZMPは4月10日、既に発表済みの自動走行警備ロボ『PATORO(パトロ)』に消毒液散布機能をオプションとして用意したことを発表した。無人で指定場所に散布することができるため、同社では作業員の感染リスクを下げることに役立つ新たなアプローチとして取り組んで行く考えだ。
パトロはZMPが今年5月より販売を予定している、低速型の自動運転ロボットの一つで、ショッピングモールなどの商業施設、オフィスビルやマンション、病院、向上、物流倉庫といった多彩な施設での警備を無人で自律走行できる。現在は世界中に蔓延した新型コロナウィルス対策として、様々な空間や設備に対して頻繁に消毒することが欠かせない状況にある。新たなオプションはそんな作業に相応しい機能として追加された。
この追加機能は、パトロが備える自己位置の認識機能やカメラ等のセンサー情報を組み合わせ、電動噴霧器によって適切な噴霧を無人で行えるのが特徴だ。特に手すりやエレベーターのボタンなど手の触れることの多い設備や、人が往来する屋内での巡回消毒を無人で行えるメリットは大きい。また、パトロはクラウドシステム「ROBO-HI(ロボハイ)」による遠隔での監視や制御が可能で、それを介して必要な場所に集中撒布も行えば、より効率的な散布に役立ちそうだ。
パトロ本体は、あらかじめ設定されたルート上を、障害物を避けて一時停止するなど安全に自動走行するだけでなく、前面に備えた液晶パネルを通じて周囲の人とコミュニケーションが図れる機能も合わせ持つ。豊かな表情に加え、音声による挨拶やお願いを発することで「人との共生」を目指すより身近なロボットして開発されているのだ。5月からは一人乗り用自律走行ロボット『RakuRo(ラクロ)』も合わせて発売される予定になっている。