注目の自動車ニュース
メルセデスベンツ GLS 新型、48V駆動のアクティブサスペンション採用 1263万円より
メルセデス・ベンツ日本は、大人7名がゆったり乗車できる最上級SUV『GLS』(Mercedes-Benz GLS)新型を3月23日より発売する。
2世代目となるGLS新型は、新デザイン言語「Sensual Purity(官能的純粋)」を採用。細かなエッジやラインを減らして面を強調するなど、質実剛健なデザインとなっている。また、エアロダイナミクスの改善にも大きく貢献。Cd値は0.32と、大型ラグジュアリーSUVとしては極めて優秀な空力性能を実現している。
フロントセクションでは、8角形の大型ラジエーターグリルやクローム仕上げのアンダーガード、2本のパワードームを備えたボンネットがSUVとしての存在感とパワーを表現。マルチビームLEDヘッドライトはシンプルなアウターデザインで、片側112個のLEDとデイタイムランニングライトを備える。リアコンビネーションランプは、リフレクターが下部に移動したことで、よりスリムなデザインとなり、ボディのワイド感を引き立たせている。
インテリアは、ラグジュアリーでエレガントなデザインと、MBUXの高度なデジタル技術が特徴だ。ダッシュボードでは12.3インチのワイドディスプレイとコックピットディスプレイを1枚のガラスカバーで融合。ドアパネルまで流れるような先進的なデザインを描いている。インテリアトリムも同様に、一方のフロントドアから反対側のフロントドアまで続く水平ラインがアクセント。センターコンソールには、大きなグラブハンドルを左右に設けた。
また、ホイールベースを先代モデル比60mm延長し、居住性と積載性を向上させた。2列目シートには電動シートバックによる前後スライド機能を採用し、最後方にスライドさせることでレッグルームが87mm拡大するほか、乗降性も向上。全モデル標準装備の3列目シート(2人掛け)は可倒式でありながら、身長 194cmの乗員まで対応する。3列目シート使用時のラゲッジルームスペースは470リットル。2、3列目シートを倒すと最大2400リットルまで広がる。
パワートレインは、最高出力330ps/最大トルク700Nmを発生する3リットル直列6気筒ディーゼルエンジン「OM656」を「GLS400d 4マチック」に搭載。低回転域から高回転域まで全域でのトルクフルな加速、低振動で高い静粛性を実現している。「GLS580 4マチックスポーツ」は、最高出力489ps/最大トルク700Nmを発生する新型4.0リットルV型8気筒直噴ツインターボエンジン「M176」と、「ISG(インテグレーテッドスタータージェネレーター)」や「48V電気システム」などの新技術を組み合わせる。最高出力22ps/最大トルク250Nmを発生する電気モーターISGと48V電気システムは回生ブレーキによる発電を行い、リチウムイオンバッテリーに充電。エンジンが低回転時には、その電力を利用して動力補助を行うことで、高い効率性と力強い加速を実現する。
足回りでは、「ADS PLUS(アダプティブ・ダンピング・システム プラス)」を搭載した高性能型のエアマチックサスペンションを標準装備。高度なセンサーシステムとアルゴリズムを用いて、減衰特性を路面の状態や走行条件にリアルタイムで適応させる。さらにGLS580 4マチックスポーツは、48Vの電気システムを備えたアクティブサスペンション「E-アクティブ ボディコントロール」を日本初搭載する。凹凸の激しい路面を走行する際にはエネルギーも回収。ハイドロニューマチック(油圧空圧)装置によりダイナミックに変化する力を発生させてエアサスペンションが発生する力に重ね合わせ、加減速中、横方向加速発生中(カーブ)、不整路走行時などに車体をアクティブに支持・減衰する。
安全運転支援システムは、『Sクラス』と同等の最新世代を標準装備。機能強化として、「アクティブブレーキアシスト(歩行者/飛び出し/右折時対向車検知機能付)」は、フロントの長距離レーダーセンサーとステレオマルチパーパスカメラで対向車の検知。右折しようとするときに、対向車線を直進してくる車と衝突する危険がある場合、車速10km/h以内であれば自動ブレーキが作動する。
また、自然対話式音声認識機能を備えた最新インフォテインメントシステム「MBUX」を搭載する。ボイスコントロールは「Hi(ハイ), Mercedes(メルセデス)」をキーワードとして起動。目的地入力や電話通話、音楽選択、メッセージ入力・読み上げ、気象情報といったインフォテインメント機能に加え、クライメートコントロール、各種ヒーター、照明など多様な便利機能にも対応している。
価格はGLS400d 4マチックが1263万円、GLS580 4マチックスポーツが1669万円。