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スバル BRZ「ファイナルエディション」を発表 7月にドイツで発売へ

  • 《photo by SUBARU》
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SUBARU(スバル)のドイツ部門は3月13日、『BRZ』の「ファイナルエディション」を発表した。現行BRZのドイツ国内における最終モデルとなり、ベース価格4万0270ユーロ(約480万円)で、7月に現地発売される予定だ。

◆2012年春の欧州デビューから8年

スバルBRZは2011年11月、東京モーターショー2011でワールドプレミアされた。トヨタ自動車と共同開発された新型FRスポーツカーで、トヨタ版はトヨタ『86』を名乗る。

2012年春、スイスで開催されたジュネーブモーターショー2012では、BRZの欧州仕様車がデビューを飾った。欧州向けのBRZは、日本仕様と大きな違いはない。2.0リットル水平対向4気筒ガソリンエンジンは、最大出力200ps、最大トルク20.9kgmを発生する。トランスミッションは、6速MTとパドルシフト付きの6速ATが用意された。

これまで、細かな年次改良を実施してきたBRZだが、今回、デビューおよそ8年を経て、ドイツでファイナルエディションが発表された。スバルのドイツ部門は、モデルアスリートとしての役割を強調してきた純血種のスポーツクーペが、ドイツ市場に別れを告げる、としている。

◆内外装に最終モデルらしい特別装備

スバルBRZのファイナルエディションでは、これまで以上にスポーツ性を追求している。細かいスポークが特長の17インチアルミホイールに加えて、レッド塗装のブレーキキャリパー付きブレンボ製ブレーキシステムとザックス製ショックアブソーバーを装備した。スバルによると、最大限の運転する喜びを保証するという。ファイナルエディションのボディカラーは、クリスタルブラックシリカが標準となる。目を引くWRブルーパールは、100ユーロ(約1万2000円)のオプションとなる。

インテリアには、青いアクセントが添えられた。たとえば、シフトレバー、ドアトリム、インストルメントパネル、マルチファンクションレザーステアリングホイールには、青いステッチが標準装備されている。フロアマットには、青いBRZのロゴ入りだ。フロントシートは、ブルー+ブラックのレザー/アルカンターラ仕上げ。一方、リアシートはフルブラックだ。専用のエンブレムも配される。

ファイナルエディションには、 7インチのタッチスクリーン、6スピーカー、2つのUSBポートを備えたインフォテインメントシステムが標準装備される。電動折りたたみ式のヒーター付きドアミラー、2ゾーンのオートエアコン、LEDフォグランプも採用された。サーキットモードを備えた「VDC」によって、ドライビングダイナミクスを追求している。

◆2.0ボクサーは最大出力200ps

2.0リットル水平対向4気筒ガソリンエンジンは、最終モデルのファイナルエディションでも変更はない。ドイツ仕様の場合、最大出力200ps、最大トルク20.9kgmを発生する。スポーツカーの中で、最も効率的な自然吸気エンジンのひとつである4気筒エンジンは、排気量1リッターあたり100psの出力と優れた燃費を両立しているという。

トランスミッションは、6速MTが標準だ。6速ATは、1700ユーロ(約20万円)のオプションで設定される。WLTP計測による燃費は複合モードで11.6~12.5km/リットル、CO2排出量は183~196g/kmと公表されている。