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アバルト 595 改良新型、欧州で発表—全5仕様にラインナップ拡大
●ハッチバックとカブリオの2ボディ
フィアットの高性能車部門、アバルトは9月3日、アバルト『595』シリーズ(Abarth 595)の改良新型を欧州で発表した。
アバルト595はフィアット『500』の高性能モデル、アバルト『500』をベースに、さらなるパフォーマンスを追求したモデル。ハッチバックとカブリオの2ボディが設定される。
アバルト595の改良新型では、ラインナップを大幅に拡充。標準モデル、「595ピスタ」、「595トゥーリズモ」、「595コンペティツィオーネ」、「695リヴァーレ」の5グレードをラインナップし、ユーザーのニーズに応える。
全5グレードのうち、標準モデルのアバルト595には、1.4リットル直列4気筒ガソリンターボエンジン(最大出力145hp)を搭載。フロントに大型エアスクープを新採用し、エンジンの冷却能力を18%向上。リアバンパーも新デザインとなり、16インチのアルミホイールやレーシングタイプのダッシュボードを装備している。
595ピスタでは、1.4リットル直列4気筒ガソリンターボエンジンが、最大出力160hpを発生。サーキット向けのコネクティビティ、「アバルト・テレメトリー」を採用。ラップタイムなどのデータを分析し、運転技術の向上に役立てることができる。
595トゥーリズモは、1.4リットル直列4気筒ガソリンターボエンジンが、最大出力165hpを獲得。0~100km/h加速は7.3秒の性能を備える。コニ製のショックアブソーバーや17インチの専用アルミホイールを装着。ドアミラーカバーなどには、サテンクロームの加工が施される。内装はアバルトレザー仕上げとした。
●「コンペティツィオーネ」は180hp
595コンペティツィオーネは、1.4リットル直列4気筒ガソリンターボエンジンの最大出力を、180hpに引き上げたシリーズ最強グレード。0~100km/h加速は6.7秒で駆け抜ける。メカニカルセルフロックディファレンシャルの「アバルトDAM」を装備。これは、レーシングカー直系の『695ビポスト』のノウハウを応用したもので、サーキットなどで高いトラクション性能を発揮する。
595コンペティツィオーネには、「アバルトコルサbyサベルト」シートを装備。ブレンボ製ブレーキは、4ピストンのアルミモノブロックブレーキキャリパーを備える。コニ製のショックアブソーバーも装着した。
●高級ヨットブランド「Riva」とコラボ
最上級グレードに位置付けられる695リヴァーレは、イタリアの高級ヨットブランド、「Riva」とコラボレーションして開発。世界一美しいパワーボートと称されるRivaの世界観を表現する。専用ボディカラーとして、「Riva Sera Blue」と「Shark Grey」のツートンを採用。ダッシュボードには、メープルのアクセント入りの高級マホガニー素材が用いられた。レザーステアリングホイールは、ブルー&ブラック仕上げとなる。
695リヴァーレの1.4リットル直列4気筒ガソリンターボエンジンは、最大出力180hp、最大トルク25.5kgmを引き出す。車両重量は1045kg。0~100km/h加速6.7秒、最高速225km/hのパフォーマンスを備えている。
また、改良新型では、最新の車載コネクティビティを導入。Appleの「Car Play」やグーグルの「Android Auto」に対応。インフォテインメントシステムの「Uconnect7」には、高解像度スクリーン、最新のナビゲーションシステム、デジタルラジオを採用している。