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ダイハツ ミラトコット…中島チーフエンジニア「誰でも優しく乗れるクルマ」

  • 《撮影 小松哲也》
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ダイハツ工業が6月25日に発売した新型軽乗用車『ミラトコット』は、クルマを初めて購入する若い女性をメインターゲットにしている。開発責任者の中島雅之チーフエンジニアは「誰でも優しく乗れるクルマ」と語る。

このため中島チーフエンジニアは「運転しやすいにこだわったパッケージ」とした上で、「水平基調のレイアウト、少し立ったフロントピラー、ドアーパネルに付けたミラーなどが特徴になる」と解説。

具体的には「フロントピラーの角度を立ててドアミラーもピラーから離したことで死角が少なくなった。後方も水平なベルトラインによりバック駐車時の際の見えやすさを確保した。スクエアなボディや水平基調のインパネでフードの先端を見やすくすることで車両感覚をよりつかみやすくなっている」としている。

さらに「足回りについてもミラ トコットにふさわしいチューニングを施した。パワーステアリングでは女性が扱いやすくなるよう低速での操舵力を軽く設定した」という。

パワステの軽さを巡って中島チーフエンジニアは「実は試作車が出来上がった時に、この軽さはなんだ、軽すぎるじゃないかと思わず叫んでしまった。しかしながら20名以上の女性に乗って頂くと、これがとても運転しやすいと高い評価だった。やはり男性目線だけではだめだと、身に染みた」と明かしていた。

また「パワステを軽くするとカーブを曲がった時にステアリングが戻りにくくなるという特性があるが、その部分はカーブを曲がってもステアリングがすっと中央に戻る工夫をしながら、軽いけれども運転しやすいように操縦安定性全体も造り込んだ」とのことだ。

このほかフロントストラットにリバウンドスプリングを追加してロールを低減するとともに、リアサスブッシュ特性の最適化などにより「扱いやすくしなやかな乗り心地を実現している」とも中島チーフエンジニアは述べていた。

ミラトコットの価格は107万4600~142万5600円で、クルマを初めて購入する人を意識した設定となっている。