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マセラティ レヴァンテ、「ロワイヤル」発表…1980年代のラグジュアリー仕様がモチーフ

  • 《photo by Maserati》
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マセラティは1月27日、スイスのサンモリッツで開催された「スノー・ポロ・ワールドカップ」において、『レヴァンテ』(Maserati Levante)の「ロワイヤル・スペシャルシリーズ」を初公開した。

◆1986年の3代目クアトロポルテ「ロワイヤル」がモチーフ

マセラティは1986年、3代目『クアトロポルテ』に「ロワイヤル」を設定した。ソフトレザーシートや、ダッシュボードとドアパネルのクルミ材のウッドパネルなど、インテリアにアップグレードが施された。収納式の折りたたみテーブルのコンパートメントには、無線電話も装備された。4.9リットルのV型8気筒ガソリンエンジンは、最大出力を300hpに強化した。ロワイヤルは、51台のみが生産されている。

マセラティは、この3代目クアトロポルテのロワイヤルに敬意を表して、SUVのレヴァンテをはじめ、『ギブリ』とクアトロポルテに、ロワイヤル・スペシャルシリーズを設定した。パワートレインは3.0リットルのV型6気筒のみで、最大出力はディーゼルが275hp、ガソリンが350hpと430 hp になる。

新しいロワイヤル・スペシャルシリーズでは、ボディカラーにブルーロワイヤル(青)とヴェルデロワイヤル(緑)の2つの専用色を用意した。ブレーキキャリパーはシルバー仕上げ。21インチのアルミホイールには、リム部分にアンスラサイト仕上げが施される。

◆エルメネジルド・ゼニアの新素材

インテリアは、「GranLusso」トリムがベースだ。ロワイヤルのインテリアでは、ブラックツートンのピエノフィオーレレザーが選択できる。

また、イタリアブランドの「エルメネジルド・ゼニア」が、マセラティのために製作した新素材、「ゼニアPELLETESSUTA」を採用した。イタリアの伝統と最新技術を融合して生まれたゼニアPELLETESSUTAは、薄いナッパレザーのストリップを使用して巧みに作られ、軽量で柔らかく耐久性に優れるのが特長になる。ハイグロスインサートは、メタルネット仕上げだ。限定車を示すシリアルナンバープレートが、装備される。

ロワイヤル・スペシャルシリーズには、運転支援プラスパッケージが標準装備されている。道路上の潜在的危険に対応し、ドライバーと乗員の快適性と安全性を強化する包括的な先進運転支援システム(ADAS)を備えている。

◆8.4インチタッチスクリーン

ロワイヤル・スペシャルシリーズには、ダッシュボードの中央に「マセラティタッチコントロールプラス(MTC+)」ユニット、8.4インチタッチスクリーンインターフェイスを採用した。MTC+は、フロントシートヒーター、ベンチレーション、ステアリングホイールヒーター、リアブラインドの開閉など、車両の主要な機能をコントロールできる。画面には、バックカメラが捉えた映像と、使いやすいガイドラインも表示される。

エンターテインメントシステムには、アップルの「CarPlay」とグーグルの「AndroidAuto」の両方のミラーリング機能を導入する。さらに、iPhoneユーザーの場合、AppleのSiriシステムをパーソナルアシスタントとして機能させ、音声コマンドが利用できる。システムが自然言語を理解するため、音声の指示で電話をかけたり、音楽、メッセージ、リマインダー、メール、ウェブサイトなどにアクセスしたりすることが可能だ。

なお、ロワイヤル・スペシャルシリーズは2020年3月に、納車を開始する予定。レヴァンテ、ギブリ、クアトロポルテの3車種合計で、100台を限定生産する計画だ。