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ルノー ルーテシア 新型、モデルチェンジのポイントは内装[デザイナーインタビュー]

  • 《撮影 平原克彦》
  • 《sketch by Renault》
  • 《sketch by Renault》
  • 《写真 ルノー・ジャポン》
  • 《撮影 平原克彦》
  • 《撮影 平原克彦》
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  • 《撮影 平原克彦》
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  • 《撮影 平原克彦》
  • 《撮影 平原克彦》
  • 《sketch by Renault》
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東京モーターショー2019で5世代目となる新型『ルーテシア』を日本初公開したルノー。ベストセラーモデルである4代目ルーテシアの面影を感じながら、「機能、装備、室内空間、あらゆる面でクラスを超えるモデル」としてデザインされた、とカンファレンスでは語られていた。

そんな新型ルーテシアのデザインについて、モーターショーにあわせて来日したデザイナー、アンソニー・ロー氏に会場で話を伺った。

—:まず初めに、新型ルーテシアのデザインテーマをお聞かせください。

アンソニー・ロー氏:先代のルーテシアがベストセラーなため、まずそれを前提として開発を始めました。エクステリアの形は、人気のある以前のルーテシアと同じ雰囲気にしていますが、細かいディティール面で改善しています。

その中でも重要なポイントが品質で、例えばウィンドウ周りにクロムを使用するなど、クオリティを前よりグレードアップしています。先代のエクステリアは人気があったのですが、内装についてはヨーロッパでクレームがありまして……。今までのお客さんはエクステリアのデザインがスッキリしているのを見て購入されていたのですが、実際に乗り続けると内装についてはがっかりしたという人がいて。そこで内装は全部変更することにしました。

内装を新しく開発する上でいくつかポイントがあるのですが、まずひとつが広さ、もうひとつはダッシュボードです。ダッシュボードについては、ウェイブというまったく新しい形を作りました。パネルも広さを感じられるようまったく新しいシステムを採用しており、セグメントで一番大きいパネルを使っています。

そして、とても重要なポイントとして、お客さんが触った時にいい印象を受けるよう、マテリアルをソフトでさわり心地のいいものに変えました。最近のトレンドを見ると、ヨーロッパではダウンサイズした車に乗り換える人が増えています。そこでCセグメントからBセグメントのルーテシアに乗り換えても満足いただけるよう、Cセグメントの品質を求めて開発しました。

—:展示されている3台(ルーテシア、メガーヌ、トゥインゴ)のデザインを並べて見比べると、ちょうど中間にあるという印象を受けるのですが、カジュアルさとスポーティさどちらに寄せたバランスを狙っているのでしょうか?

アンソニー・ロー氏:全体としてはスポーティ寄りにしているのですが、メガーヌに比べると強いエンジンを持っていないので、そこまでスポーティと謳ってはいませんが、我々は「アスレティック」という言葉で表現しています。走りやすく、コーナリングの軽さを感じさせるようデザインしました。

—:フロントエンドがメガーヌ寄りのデザインですが、これはメガーヌに寄せたというよりはルノーのデザインとしてこうなったのでしょうか?

アンソニー・ロー氏:ブランドとしてはフロントのイメージがキーとなっていて、とても重要視しています。見た目はメガーヌに似ているかもしれませんが、技術はまったく別のもので構築されています。

—:FF車なのにリアフェンダーを強調したデザインとなっていますが、これはなぜでしょうか?

アンソニー・ロー氏:デザイナーとしては、駆動方式はあまり関係なく、ショルダーは安定感を見せるためにこのような形になっています。

ボディとホイールのバランスはデザイン上とても重要なのですが、同時にとても難しいポイントで、色んなメーカーがそこで困っています。今回のデザインはショルダーを広くすることでとてもうまくデザインできたと自負しています。

—:ありがとうございました。