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ホンダ CR-V 新型…寺谷日本本部長「月1200台は堅めの目標」、HVは全体の45%を想定

  • 《撮影 池原照雄》
  • 《撮影 池原照雄》

ホンダは8月30日、同社の代表的なグローバル車であるSUVの『CR-V』を31日に発売すると発表した。日本では2016年8月に販売を休止していたが、SUVの需要拡大もあって2年ぶりに市場投入する。

CR-Vは元々、日本向けに開発し1995年に最初のモデルを発売した。その後、世界市場で受け入れられ、17年にはグローバル販売が76万台と、『シビック』と並ぶ同社の量販車に成長している。今回、日本に復活させるのは16年12月に、まず米国から販売を開始していた5代目モデル。

日本向けは1.5リットルのガソリンターボ車とハイブリッド車(HV)の2タイプで、HVは2.0リットルのエンジンと2モーターにより走行性能も高い「i-MMD」方式を採用した。i-MMDのHVでは初となる4WDも設定している。HVの発売は11月1日の予定。また、ガソリン車には、日本ではこれまでなかった3列シートの7人乗りを設定し、ミニバンからの乗り換えなどにも備えている。

シリーズの月間販売計画は1200台と設定した。日本本部長の寺谷公良執行役員によるとHVは全体の45%、またガソリン車のうち3列シートは20%程度を見込んでいるという。寺谷氏は、販売計画について「1200台以上は売れるとの自信はあるが、国内のCR-Vの保有も少なくなっているので、やや堅めの目標とした。まずはこれをしっかり達成したい」と述べた。

ホンダの2018年度の国内販売は73万台(前年度比1%増)の計画。第1四半期までの実績は「軽自動車Nシリーズの貢献で、計画に対してオンペース」(寺谷氏)と順調だが、CR-Vの投入により「ブランド力の面でも期待は大きく、(73万台の年度計画に対し)プラスαの実績としていきたい」と話した。

一方、寺谷氏は一度販売休止したCR-Vを復活させる経緯について「休止したのは13年に『ヴェゼル』を投入し、これに集中して絶対成功させるという判断があった。ヴェゼルは(14~16年に)3年連続でSUVナンバーワンになったが、CR-Vのようにより上級のSUVを求めるお客様の声も増えてきた」と説明した。