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ホンダ CR-V 新型はダウンサイズターボと初のハイブリッド仕様…環境意識が高い
ホンダは新型『CR-V』を8月31日に発売する。2年ぶりの復活となる日本市場では、1.5リットルのダウンサイジングターボエンジンと、ハイブリッドの2つのパワートレインが設定されている。
5代目CR-Vは2016年12月にまずアメリカで先行発売され、パワートレインは1.5リットルターボエンジンと2.4リットルの直噴NAエンジンという設定になっている。2017年3月からは東南アジアでも販売が始まり、1.6リットルディーゼルを始め、1.5リットルガソリンターボ、2リットルおよび2.4リットルのNAガソリンと市場に合わせて様々なパワートレインが用意されている。
5代目CR-Vの開発責任者を務める本田技術研究所の永留高明主任研究員は「日本の市場のニーズに応えるためにガソリンモデルに加えて、ハイブリッドモデルの2つのパワートレインを用意した」と語る。
その理由を永留氏は「日本のお客様は環境意識が高く、やはりハイブリッドは必要だと考えた。またCR-Vに搭載しているガソリンエンジンの中では1.5リットルターボが一番燃費が良いことから、1.5リットルターボとハイブリッドをチョイスした」と解説する。
このうち1.5リットルターボは『シビック』にも搭載されている直噴VTECターボだが「CR-Vの車両特性に合わせターボチャージャーなど専用設計し、レギュラーガソリンでありながら190馬力のハイパワー化を実現した」という。ちなみに最大トルクは240Nm、JC08モード燃費は15.8km/リットルとなっている。
一方のハイブリッドモデルは2.0リットルアトキンソンサイクルDOHC i-VTECに2モーターシステムの組み合わせで、エンジンの最高出力は145馬力、最大トルク175Nm、走行用モーターはそれぞれ184馬力、315Nmだ。
ハイブリッドモデルに関して永留氏は「先進かつ燃費と走りを高次元に両立させるために2モーターシステムのスポーツハイブリッドi-MMDを採用した。i-MMDを採用するにあたってはリニアなフィーリングにこだわってヨーロッパで走り込みを行った。パワートレインのチューニングやアクティブサウンドコントロールの採用により、車速に対するエンジンの回転数やリニアなエンジンサウンドを造ることでドライバーの感性に忠実なセッティングを実現した」と述べた。
ハイブリッドモデルはCR-V初の設定となるが、i-MMDとAWDシステムも初の組み合わせとなる。「CR-VベストにセッティングしたAWDシステムはアクチュエーター制御や各センサーにより走行状況をフィードバックし、前後の駆動力配分を緻密に行うことでコーナーの安定性、トレース性を向上させた。またリアのトルク容量を先代に比べて1.5倍となる550Nmにアップすることで、発進及び登坂性能を向上させた。そしてホンダ初となるスポーツハイブリッドi-MMDとリアルタイムAWDを合わせることで、燃費性能を維持しながら安心感のある走破性を実現した」と永留氏は語っていた。
日本で2年ぶりの復活となる新型CR-Vはガソリンモデルが8月31日に先行発売され、ハイブリッドモデルは11月1日から販売が開始される。価格はガソリンモデルが323万0280~403万0560円、ハイブリッドモデルは378万4320~436万1040円となっている。