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フィアット 500X 改良新型…表情変化、新世代1.0ターボ採用

フィアットは8月27日、改良新型フィアット『500X』(Fiat 500X)を欧州で発表した。

フィアット500Xは2014年秋に登場した小型SUV。フィアット「500」シリーズに加わった派生モデルで、ハッチバックのフィアット『500』、MPVのフィアット『500L』などに続いて、500シリーズのバリエーションを拡大した。

この500Xがデビューからおよそ4年が経過し、初の本格改良を実施。改良新型の外観では、全車にLEDを使用したデイタイムランニングライトとテールランプを標準装備。オプションでフルLEDヘッドライトが選択でき、従来のキセノンよりも20%明るい配光を実現する。フロントグリルやバンパーも新デザイン。これらの変更により、表情が変化する。

また、改良新型では、ガソリンエンジンを新世代ユニットに一新。吸気バルブの開度とタイミングを連続的に制御することで、燃焼効率をさらに最適化する、「マルチエア」テクノロジーの第3世代を導入した。

1.0リットルの直列3気筒ターボは、最大出力120hp、最大トルク19.4kgmを引き出す。トランスミッションは6速MTとなる。1.3リットルの直列4気筒ターボは、最大出力150hp、最大トルク27.5kgmを発生。現行エンジンに対して、トルクを引き上げているのが特徴。トランスミッションは、6速デュアルクラッチを組み合わせている。

●交通標識認識とレーンアシストが標準、部分自動運転も可能

改良新型フィアット500Xには、新しい「交通標識認識システム」を全グレードに標準装備。これは、フロントガラスの内側に取り付けられたカメラが、速度制限などの道路標識を読み取る。取得されたデータはリアルタイムでメーターパネルのディスプレイに送信され、ドライバーに警告を行う。

車線逸脱警報システムの「レーンアシスト」も、全車に標準装備。カメラの光学センサーを使用して、車線内の車両の位置を検出。ウインカーを作動させずに車線を逸脱しそうになると、警告を発し、元の車線に戻してくれる。レーンアシストは60~180km/hの範囲で作動する。

「ブラインドスポットアラート」は、レーダーセンサーを使用し、車線変更時や追い越し時にドライバーを支援する。死角に他の車両がいて、衝突の危険があると車両が判断した場合、ドアミラーのランプを点滅させて、ドライバーに警告する。

「アダプティブハイビーム」機能を備えたオートヘッドライトは、明るさに応じて自動的にヘッドライトをオン/オフ。前方に他の車両を検出すると、ハイビームをロービームに切り替えるアダプティブハイビーム機能が備わる。

「セーフティディスタンスマネージャー」は、アダプティブクルーズコントロール。30km/h以上で作動し、ドライバーが設定した速度と車間を維持。前方の車両に接近した場合や、別の車両が前方に車線変更した場合には、自動的に減速。前方の車両が加速したり、別のレーンに移動したりした場合には、自動的に加速して設定速度に戻る。