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日産 ジューク 新型、欧州で販売開始…初のプロパイロット
日産自動車の欧州部門は12月11日、新型『ジューク』(Nissan Juke)の欧州販売を開始した、と発表した。まずは、生産を行う英国で販売を開始している。
初代ジュークは2010年に発表された。Bセグメントに属する小型クロスオーバー車だ。ジュークは個性的なスタイリング、力強いドライビング性能、洗練されたインテリアなどが支持され、全世界で100万台以上を販売するヒット作となった。
◆プロパイロットなど最新の先進運転支援システム
新型ジュークは、日産インテリジェントモビリティとして、「プロパイロット(ProPILOT)」テクノロジーを搭載した3番目の欧州日産車になる。プロパイロットがジュークに採用されるのは、新型が初めてだ。プロパイロットは高速道路の単一車線でドライバーを支援し、長距離移動や渋滞時のドライバーの負担を軽減する。
さらに新型は、最新の先進運転支援システム(ADAS)として、歩行者と自転車を認識する自動ブレーキの「インテリジェント エマージェンシーブレーキ」、車両が認識した道路標識をメーター内ディスプレイに表示してドライバーへ注意喚起する「標識検知機能」、車線逸脱を防止する「インテリジェントLI(車線逸脱防止支援システム)」、「RCTA(後退時車両検知警報)」や「BSW(後側方車両検知警報)」などを採用している。
◆ダウンサイズの1.0リットルターボ
新型には、ダウンサイズの直噴1.0リットル直列3気筒「DIG-T」ガソリンターボエンジンを搭載する。最大出力は117psだ。トランスミッションは、6速MTまたはパドルシフト付きの7速デュアルクラッチを組み合わせる。7速デュアルクラッチ搭載車では、ドライブモードとして、エコ、スタンダード、スポーツの3種類が切り替えられる。
新型には、高強度スチールを使用し、剛性を高めた新プラットフォームを採用する。日産によると、より優れた走行安定性、コーナリング性能、新しいレベルの信頼性とコントロール性能を実現しているという。
◆ジュークらしいデザイン
2世代目となる新型ジュークは、日産自動車の欧州部門が主体となってデザインした。フローティングルーフを採用したクーペを連想させるデザインや19インチのアルミホイールなどにより、コンパクトクロスオーバー車のデザインの新たな基準を打ち立てることを目指しているという。
新型には初代同様、丸型LEDヘッドランプを採用した。このヘッドライトには、フルLEDテクノロジーを組み込む。フロントには、日産のVモーショングリルとともに、新たにY字型デザインを採用した。ボディカラーは、「フジサンセット」など11色をラインナップしている。
新型のボディサイズは、全長4210mm、全幅1800mm、全高1595mmだ。ボディサイズの大型化により、室内空間を拡大し、乗員の快適性を引き上げる。先代比で後席の膝元のスペースが58mm、ヘッドルームが11mm拡大した。トランク容量は422リットルで、先代比で20%増えている。
ドライバーのシート位置の最適化、より使いやすい操作系や収納により、快適性を高めた。ダッシュボードやドアトリムなどには、新開発の柔らかい触感の素材を採用する。モノフォルムのスポーティシートが標準で、オプションでレザーやアルカンターラが用意される。
◆Googleアシスタントと連携
最新の「日産コネクト」インフォテインメントシステムにより、Appleの「CarPlay」やグーグルの「Android Auto」を使用して、スマートフォンアプリを8インチのタッチスクリーンディスプレイに表示できる。「TomTom Maps&Live Traffic」にアクセスしたり、車内WiFiを利用したりして、パソコンやタブレット端末に接続することも可能だ。無線アップデートも行われる。
「日産コネクトサービス」アプリも導入する。ユーザーは、車両のドアロック状態を車両から離れた場所で確認でき、スマートフォンで車両のロックやロック解除ができるようになった。ドライバーは走行前に、タイヤの空気圧とオイル残量を確認することもできる。
新型は、「Googleアシスタント」とも連携する。スマートデバイスに話しかけることにより、目的地を車のナビゲーションシステムに送信するなどの機能をコントロールできる。