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メルセデスベンツ SLC にファイナル仕様、2020年春から欧州で納車開始
メルセデスベンツは、現行メルセデスベンツ『SLC』(Mercedes-Benz SLC)の最終モデル、「ファイナルエディション」の欧州での納車を、2020年春から開始すると発表した。
SLCはメルセデスベンツの小型オープンスポーツカー、『SLK』の大幅改良モデルだ。現行SLKは3世代目モデルで、2011年に発表された。2016年の大幅改良を機に、SLCにネーミングを一新した。車名のSLCとは、『Cクラス』の車格の『SL』(メルセデスベンツの最上級ロードスター)、を意味している。
◆初代オマージュのサンイエローのボディカラー
この現行メルセデスベンツSLCの最終モデルが、ファイナルエディションだ。ファイナルエディションのボディカラーには、鮮やかな「サンイエロー」が設定される。このサンイエローは、1996年に発表された初代SLKに用意された「イエローストーン」のボディカラーへのオマージュだ。
このサンイエローをはじめ、ポーラーホワイト、ダイヤモンドホワイトのボディカラーでは、トリムストリップの下側がブラック仕上げとなる。ドアハンドル、ドアミラー、リアブレースにも、光沢ブラック仕上げが施される。ブラック、オブシディアンブラック、セレナイトグレーのボディカラーを選択した場合には、AMGスタイリングのフロントバンパーの下側に、シルバークローム仕上げのトリムストリップが装着される。
また、全てのボディカラーで、フロントフェンダーには「SLC Final Edition」のエンブレムが添えられる。足元には、光沢ブラック仕上げの18インチ5スポークAMGアルミホイールが装着された。
◆大容量ブレーキシステム
ファイナルエディションは、「AMGライン」仕様となっている。AMGスタイリングのバンパー、10mm車高の低いスポーツサスペンション、穴あきブレーキディスクとメルセデスベンツのロゴ入りフロントキャリパーを備えた大容量ブレーキシステムが標準装備されている。
インテリアは、アルパカグレーのトップステッチを施したブラック+シルバーパールのツートン仕上げのナッパレザーを採用した。スポーツシート、ドアトリム、ドアセンターパネルなども、この仕上げとなる。シートベルトもアルパカグレーだ。ヘッドレストは、カーボンファイバー調のレザー仕上げで、シートバックの上部にはSLC Final Editionの文字が刻まれる。
オートマチックトランスミッションのセレクターレバーは、カーボンレザーで覆い、SLC文字を添えた。インストルメントパネルとセンターコンソールのトリムは、明るいアルミ仕上げ。標準装備のマルチファンクションスポーツステアリングホイールは、グリップ部分に滑らかなナッパレザーを使用し、カーボンレザーを組み合わせた。
◆最強の「AMG SLC43」は390hp
ファイナルエディションは、「SLC200」「SLC300」が選択できる。SLC200とSLC300は、直噴2.0リットル直列4気筒ガソリンターボエンジンを搭載する。SLC200は最大出力184hp、最大トルク30.6kgmを引き出す。0~100km/h加速6.9秒、最高速240km/hの性能を持つ。SLC300は最大出力245hp、最大トルク37.7kgmを獲得した。0~100km/h加速5.8秒、最高速250km/h(リミッター作動)の性能を備えている。
高性能なAMGバージョンとして、メルセデスAMG 『SLC43』にもファイナルエディションを設定する。直噴3.0リットルV型6気筒ガソリンツインターボエンジンを搭載し、最大出力390hp、最大トルク53kgmを発生する。0~100km/h加速4.7秒、最高速250km/h(リミッター作動)の性能を実現している。