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【ポルシェ タイカン】EVでありポルシェのスポーツカー[詳細画像]
先日11月20日に東京・表参道にてジャパンプレミアが行われたポルシェ『タイカン』(Porsche Taycan)。タイカンは、“Soul, electrified.”をキーワードに、同社初のピュアEVとしてデビューした4ドアスポーツカー。
◆“EVらしさ”と“ポルシェらしさ”の共存
ポルシェタイカンは、ポルシェが描くEVスポーツカーを体現したデザインだけでなく、力強く張り出したフェンダーなどポルシェが持つDNAを受け継いでいる。横からのシルエットは同社の4ドア『パナメーラ』よりも、『911』に近いものとし、スポーツカーらしさを強調している。また、エンジンスペースやエグゾーストシステムが不要なタイカンは、低いフロントと大型リアディフューザーを持ち、空気抵抗係数Cd値0.22を実現させた。
◆インテリアでも貫かれるサステナビリティ
インテリアのデザインは、現代に合うものとしながらも初代911のデザインを踏襲。スイッチやボタンなどが削減され、ダッシュボード中央に備え付けられたインフォテイメントディスプレイには、音声コントロールが可能なポルシェコネクトを搭載する「ポルシェ・アクティブ・スタビリティ・マネジメント(PASM)」を装備。センターコンソールには、空調の調節などが行える大型タッチパネルを備える。
展示されたタイカンターボのインテリアには、オリーブの葉を利用したなめしクラブレザー「OLEA」を採用。また、持続可能性にこだわり、レザーフリー素材を利用したインテリアも用意。従来の素材よりもCO2排出量を80%軽減した「レーステック」素材、フロアにはリサイクル繊維「エコニル」を用いた。
◆「EV=穏やかなクルマ」ではない
タイカンには3つのグレードがラインナップされ、エントリーモデルとなる『タイカン 4S』の最高出力は530ps、最大トルク640Nm、0-100km/hは4.0秒を叩き出す。航続距離は333から407km。また、今回のジャパンプレミアで展示された『タイカン ターボ』は、最高出力680ps、最大トルク850Nm、0-100km/hは3.2秒。航続距離は450km。最上位グレードの『タイカンターボS』は、驚異の761ps、最大トルク1050Nmを発生、0-100km/hは2.8秒。航続距離が412km。タイカン4Sには、オプションとして出力やトルク、航続距離を向上させるパフォーマンスバッテリーを設定。パフォーマンスバッテリーはターボ、ターボSには標準装備されている。
ハンドリングに関しても、バッテリーを車体下部全面に搭載することで、911よりも低い重心、理想的なウェイトバランスを実現。日産『リーフ』やBMW『i3』など近年のEVに多く見られるワンペダル操作をあえて採用せず、スポーツカーらしさをプラスさせる。
ボディサイズは、エントリーモデルの4Sが全長4963mm×全幅2144mm×全高1379mm。3グレードごとに、全高のみが異なり、ターボは1381mm、ターボSが1378mm。
ジャパンプレミアと同時に、国内での期間限定予約プログラムも同時に開始された。価格は未定だが、タイカンの日本導入は2020年後半を予定しているとのこと。