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BMW 2シリーズ グランクーペ に最強の「M235i」、ロサンゼルスモーターショー2019で発表へ
BMWは、11月20日に米国で開幕するロサンゼルスモーターショー2019において『2シリーズグランクーペ』(BMW 2 Series Gran Coupe)の高性能グレード、「M235i xDrive」を初公開すると発表した。
◆Mらしい専用エクステリア
2シリーズグランクーペには、トップグレードとして、M235i xDriveグレードをラインナップする。
M235i xDriveグレードのエクステリアは、レーシングカーをモチーフにした3Dメッシュデザインのキドニーグリルを装着した。このキドニーグリルやエアインテークトリム、ドアミラーカバーは、セリウムグレー仕上げとなる。ボディ同色のBMW Mリアスポイラーや、台形型のデュアルエキゾーストテールパイプなどを専用装備する。バンパーも専用デザインとなり、リアバンパーはハイグロスブラック仕上げのディフューザーを採用した。
インテリアは、アルミトリムがアクセントになる。最新のデジタルコクピットも採用されている。
◆2.0直4ターボは306hp
直噴2.0リットル直列4気筒ガソリンターボエンジンには、BMWのツインパワーターボ技術を導入した。強化クランクドライブ、新設計のピストンとコンロッド、大容量ターボチャージャー、最適化された燃料噴射弁などにより、最大出力306hp/5000~6250rpm、最大トルク45.9kgm/1750~4500rpmを獲得する。
トランスミッションは8速「ステップトロニック」、駆動方式は4WDの「xDrive」だ。M235i xDriveグレードは、ローンチコントロールとトルセンLSDが装備されており、0~100km/h加速4.9秒、最高速250km/h(リミッター作動)のパフォーマンスを発揮する。環境性能については、欧州複合モード燃費14.9km/リットル、CO2排出量153g/kmと公表されている。
◆足回りも専用チューン
ヨーモーメントを配分する「BMWパフォーマンスコントロール」を標準装備した。さらに、「ダイナミックブレーキインターベンション」により、敏捷性を高めた。ボディのねじり剛性は、ボディ後端に「ブーメランストラット」を採用して、引き上げている。ストラットタワーバーに加えて、フロントアクスルサブフレームとトンネルエリアのブレースエレメント、強化スタビライザーも採用された。
標準装備されるMスポーツサスペンションは、車高が10mmダウンする。BMWによると、非常にダイナミックなハンドリング特性を備えているという。MスポーツステアリングとMスポーツブレーキも採用される。タイヤサイズは、フロント、リアともに225/40R18だ。
タイヤスリップ・コントロール・システムの「ARB」が搭載されている。ARBは、エンジンコントロールユニットで直接スリップ状況を感知し、ダイナミック・スタビリティ・コントロール(DSC)を経由することなく、従来のおよそ3倍の速さでその信号を直接エンジンに伝達する機能だ。M235i xDriveグレードは、通常走行ではFFを基本にしているが、前輪駆動車特有のコーナリング時に車両が外側に膨らんでしまう現象(アンダーステア)を大幅に抑制し、より俊敏な走りを実現するという。
また、4WDのxDriveシステムは、アクセルペダルの踏み込み量、エンジントルク、速度、操舵角に応じて、前輪と後輪の間の駆動トルクの配分を自動的に変化させる。アルミ製のエンジンフードを採用した最新世代の直列4気筒エンジンと、高張力鋼とアルミニウムを効果的に組み合わせた骨格により、ボディ剛性を確保しながら軽量化を追求している。