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【トヨタ ヤリス 新型】名前も中身もすべて一新[詳細画像]
『ヴィッツ』の名称で親しまれてきた、トヨタのBセグメントコンパクトカーがフルモデルチェンジ、日本国内でも世界市場と同じ『ヤリス』の名前になる。4代目となる新型は、新プラットフォームや新開発のパワーユニットの採用など、トヨタ肝いりの一台だ。
◆コンパクトカー向けTNGAプラットフォームの初採用
トヨタのクルマづくりの構造改革である「TNGA(トヨタ・ニュー・グローバル・アーキテクチャ」に基づいて開発されたTNGAプラットフォームは、2015年の4代目『プリウス』を皮切りに順次導入されてきた。新型ヤリスにもコンパクトカー向けのTNGAプラットフォームを採用することで、軽量かつ高剛性、低重心のボディを実現。従来型と比べ、車両重量が50kg軽量化され、ねじり剛性は30%向上、重心高も15mm下げられている。
ボディサイズは全長3940×全幅1695×全高1500mm、ホイールベースは2550mmの予定だという。
◆刷新されたエンジン、トランスミッション、ハイブリッドシステム
TNGAの考えに基づき新たに開発された「直列3気筒1.5リットルダイナミックフォースエンジン」と改良された「直列3気筒1.0リットルエンジン」の2つを用意。
1.5リットルダイナミックフォースエンジンと組み合わさる新設計のハイブリッドシステム「トヨタ・ハイブリッド・システム2(THS 2)」はさらなる燃費の向上に一役買っている。また、トヨタの電気式4WDシステム(E-Four)をトヨタのコンパクトカーとして初設定している。
また、新1.5リットルエンジン、改良型1.0リットルエンジンに合わせ、トランスミッションを一新。1.5リットルエンジンは、新開発の発進用ギヤ付きのDirect Shift-CVTユニットが搭載。従来と比べ低速域での伝達効率の改善やアクセルレスポンスを向上させた。1.0リットルエンジンは小型軽量化かつ燃費性能が向上したCVTを搭載する。
◆「トヨタ・セーフティ・センス」標準装備
レーダークルーズコントロールやレーントレーシングアシストなど、トヨタの最新予防安全パッケージ「トヨタ・セーフティ・センス」を、X“Mパッケージ”を除き標準装備。また、歩行者検知(昼間・夜間)および自転車運転者検知(昼間)を行い、衝突回避、被害軽減のための「プリクラッシュセーフティ」を装備。
◆高度駐車支援システム「Advanced Park」や「ターンチルトシート」をオプション設定
最新鋭の高度駐車支援システム「Advanced Park」をトヨタ初採用。シフト操作は手動だが、ハンドルだけでなく、アクセルやブレーキも制御し、駐車に必要な操作を支援する。また、駐車位置を事前に登録することで、世界初設定となる、白線のない駐車場での運転支援システムの使用を実現。
回転・チルトする「ターンチルトシート」を運転席と助手席に採用することで、以前より楽なクルマの乗り降りが可能になった。
上記「Advanced Park」と「ターンチルトシート」はオプション設定。詳細は12月に発表予定となっている。
◆コネクテッドも充実
スマートフォン連携が可能なディスプレイオーディオと車載通信機を全車標準装備。オプションでマップや電話、音楽アプリなどをディスプレイオーディオ上で利用できる「Apple CarPlay」や「Android Autoなどの使用が可能になる。
外装色には新規開発色の「コーラルクリスタルシャイン」と「アイスピンクメタリック」を含む全12色から。グラックまたはホワイトのルーフと組み合わせたツートンカラーは全6色から選択可能。
パワーユニットは、1.0リットルガソリンエンジン、1.5リットルガソリンエンジン、1.5リットルハイブリッドエンジンの3種類。ベースグレードの「Xパッケージ」から「Gパッケージ」、そして「Zパッケージ」がラインナップ。1.5リットルガソリン車、1.5リットルハイブリッド車には2WDの他に4WDが設定されている。グレードについても12月に詳細が発表される予定だ。
新型の国内発売は、2020年2月中旬。ガソリン車の4WDは2020年4月発売予定となっている。