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シボレー コルベット 新型、0-96km/h加速は2.9秒

  • 《photo by Chevrolet 》
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GMのシボレーブランドは11月6日、新型『コルベット・スティングレイ』(Chevrolet Corvette Stingray)の動力性能を発表した。

新型コルベット・スティングレイは、従来のフロントエンジンレイアウトをやめ、ミッドエンジンレイアウトを採用しているのが特長だ。8世代目、およそ65年の歴史を誇るコルベットが、ミッドシップ化されるのは、歴代初となる。

◆ミッドシップのV8は最大出力495hp

この新型コルベット・スティングレイのミッドシップに搭載されるのが、新世代の「LT2型」直噴6.2リットルV型8気筒ガソリン自然吸気エンジンだ。ドライサンプオイル潤滑システムや気筒休止システムなどを採用した。最大出力は495hp/6450rpm、最大トルクは65kgm/5150rpm(パフォーマンスエグゾースト装着車)を発生する。

パワートレインを低い位置に搭載することで、低重心化を図り、ハンドリングを向上させた。最も大きく改良されたのは、潤滑システムとベンチレーションシステムだ。新型はベースグレードにも、エンジン取り付け型のドライサンプオイルシステムと3基のスカベンジポンプを、初めて採用した。サーキット走行時の潤滑性能を高めている。

これにより、本格的なサーキット走行中に、エンジン内のオイル容量を維持し、パフォーマンスの低下を防ぐ。新型では旋回性能が大幅に向上しているため、このLT2のドライサンプ潤滑システムは、1Gを超える横方向加速度があらゆる方向に加わっても、エンジンパフォーマンスを発揮できるよう、設計し直されているという。

◆シボレー初の8速デュアルクラッチ

トランスミッションは、シボレー初の8速デュアルクラッチ(DCT)だ。このトランスミッションは、TREMEC社と共同開発された。ダブルパドル式のクラッチ解除機構が備わっており、ドライバーが両方のパドルをホールドすると、クラッチの接続を解除することができるため、マニュアルに近い操作が可能になる。パドルシフトによって、ドライバーは特定のギアを選択することができる。

スモールブロックの新型V8エンジンは、専用のDCTの素早いシフトチェンジを生かせるよう、トルクカーブが最適化されている。DCTの1速ギア比を低く設定することで、トラクションを高めて素早い発進加速を可能にした。2速から6速まではクロスレシオ設定として、サーキット走行では、エンジンのパワーピークを維持しやすくしている。7速と8速は高めのギア比に設定して、ゆったりとした長距離走行を可能にしつつ、負荷を軽減し、燃費の向上を図る。

新型では、ドライバーモードの選択肢が4種類から6種類に拡大した。「ウェザー」、「ツアー」、「スポーツ」、「トラック」の4モードに、2つの新しいモードが追加されている。新しい「マイモード」を選択すると、キーをオフにしても、次に乗るときには自分の好みに合わせて調整したドライビングスタイルの設定を維持する。新しい「Zモード」は、ステアリングホイールの「Z」ボタンで作動する。これはマイモードの設定をさらに一歩進めるシングルユースモードで、ドライバーはエンジンとトランスミッションの調整を行うことができる。

◆0~400m加速は11.2秒

これらの新技術の採用により、新型はベースグレードの場合、0~96km/h加速3.0秒、0~400m加速11.2秒の性能を発揮する。0~400mを走り切った時の速度は、198km/hに到達する。シボレーによると、コルベットのベースグレードとしては、史上最速という。さらに、「Z51パフォーマンスパッケージ」装着車では、0~96km/h加速2.9秒の性能を備えている。