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スズキ社長「競争しながら販売をお互いに伸ばしていきたい」…ダイハツのロッキー発売で

  • 《撮影 小松哲也》
  • 《画像 スズキ》
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  • 《撮影 愛甲武司》
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スズキの鈴木俊宏社長は11月5日に都内で開いた決算説明会で、この日に、スズキが『クロスビー』で先行するAセグメントSUV市場に、ダイハツ工業が新型車を投入したことについて「競争しながら販売をお互いに伸ばしていければ良い」との考えを示した。

ダイハツは、クロスビーと同様に1リットルターボエンジンを搭載したAセグメントの新型SUV『ロッキー』を発売。同時にトヨタ自動車もOEM供給を受けて『ライズ』の名称で販売を開始した。

鈴木社長は「ダイハツも含めて、このクラスは自分達がやる分野だということで取り組まれている。世の中的にいってもSUVは、みなさん販売も好調だということで強化されていると思っている」と指摘。

その上で「そういう意味ではライバルが増えて、クロスビーで先行させて頂いたのでネームバリューも少し足しながら、しっかりと競争しながら販売をお互いに伸ばしていくことに結び付けば良いのではないかと思っている」と述べた。

一方、11月4日に閉幕した東京モーターショー2019に参考出品した次期型『ハスラー』とされるコンセプトモデルに関しては「少し角張らしてどうかなというところもあったが、デザイン的にはハスラーのアイコニック的なところを継承しながら良い形だというような評価になっていると思うし、インテリアについても非常にアグレッシブで良いねというような声が多数寄せられている。そういうことでもうしばらくお待ち頂きたいと考えている。とにかく月販1万台を目標に頑張っていくことになると思う」との手ごたえを語った。

なおスズキがこの日に発表した2020年3月期第2四半期(4~9月期)決算は、主力のインド市場で四輪販売が低迷したことや日本国内では検査体制見直しによる減産が響いて、売上高が前年同期比9.0%減の1兆7554億円と3年ぶりの減収、営業利益は同40.2%減の1186億円と8年ぶりの減益となった。

鈴木社長は「インド市場は右肩上がりに一直線に行くというようなことはもう無いと思っている。山あり、谷ありというような状況になると思っている。まずこの谷をしっかりと乗り切るためにも将来に向けた準備をしっかりやっていく」と述べていた。