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クラリオンの自動遠隔出庫システム、2019年度グッドデザイン賞を受賞

  • 《画像:クラリオン》

クラリオンの自動遠隔出庫(長距離呼び寄せ)システム「ロングレンジサモン」が10月2日、「2019年度グッドデザイン賞」を受賞した。

ロングレンジサモンは、センサーフュージョン技術やコネクテッド技術、位置情報制御技術により、長距離の自動遠隔出庫を実現するシステム。往路をドライバーが運転することでその経路を記憶し、復路は歩行者などの周辺状況にも対応しながら自律運転を行う。

商業施設などの駐車場にて、店舗の出入口などからスマートフォンで車両を呼び出すことが可能。帰宅時にドライバーは車両まで戻ることなく、出入口など人目に付く場所で乗車できるため、ドライバーの利便性向上だけでなく、近年増加している駐車場内で発生する犯罪を未然に防ぐことにも寄与する。クラリオンでは、限定したエリアにおける低速自動運転を実現するシステムとして開発を進めている。

今回の受賞では、完全な自律をめざさないことで、高額なセンサーやインフラ側の対応も必要とせず、導入のハードルを下げている点を高く評価された。

グッドデザイン賞は、国内外の多くの企業や団体が参加する世界的なデザイン賞として、暮らしの質の向上を図るとともに、社会の課題やテーマの解決にデザインを活かすことを目的に、毎年実施。受賞のシンボルである「Gマーク」は優れたデザインの象徴として広く親しまれている。

なお、今回受賞したロングレンジサモンは受賞展に加え、10月25日まで東京ミッドタウン・デザインハブで開催される「私の選んだ一品 – 2019年度グッドデザイン賞審査委員セレクション」にも展示される。