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自動運転、半数以上が「実際に試してみたい」 アウディの調査

  • 《photo by Audi》
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アウディ(Audi)は9月25日、自動運転に対するユーザータイプとイメージの調査結果を発表した。

アウディは、「&Audi」と呼ばれるイニシアチブにおいて、市場調査機関のイプソスと協力して、世界3大陸9か国(中国、フランス、ドイツ、イタリア、日本、韓国、スペイン、英国、米国)のおよそ2万1000人にインタビューを実施した。

アウディは2015年以来、自動運転が社会にどのように受け入れられるのかについて、調査してきた。&Audiイニシアチブにおけるこの研究では、理にかなった議論、感情、価値観、ライフスタイルによって、自動運転に対する考え方がどのように形成されるのかを調査した。その結果、「自動運転に対するイメージ」、「ヒューマンレディネスインデックス(HRI)」(新技術の受け入れ準備指数)、そして「ユーザータイポロジー」から構成される3つの重要な指標を導き出した。

自動運転に対するイメージでは、高い関心(82%)と好奇心(62%)が示された。新しいテクノロジーに関して、回答者は個人や社会に貢献できる可能性を認識している。それらは、より身近なモビリティの実現(76%)、利便性の向上(72%)、安全性の向上(59%)といった数値に表れている。回答者の半数以上が、自動運転を実際に試してみたいと考えている。その一方で、明確な懸念として、車両のコントロールの喪失(70%)、避けられないリスク(66%)などが存在する。回答者の41%がテクノロジーに懐疑的で、約3分の1(38%)が不安を表明している。最も多くの人が自動運転に恩恵を感じる状況は、高速道路の渋滞時や自動駐車機能だ。

人々の生活の中における自動運転に対する考え方を調査した結果、ユーザータイポロジーには大きな違いが存在することが示された。この分析の結果、5種類のユーザータイプを導き出した。

「懐疑的なドライバー」タイプは、現状を維持することを好み、テクノロジーが完全に確立された場合にのみ、自動運転車を利用する。「安全志向で消極的なドライバー」タイプも、自動運転に対しては、かなり消極的な考え方を持つ。彼らは、自動運転車は何年もテストを繰り返してから、実際の路上で許可されるべきと考えている。

「オープンマインドな副操縦士」タイプは、テクノロジーの利点を理解しながらも、ビジネス、科学、政治の分野で自動車を安全に走らせるための対策を望んでいる。「ステータス志向のトレンドセッター」タイプは、進歩的なライフスタイルを示すことができるため、自動運転に積極的だ。「ハイテク技術に精通した乗員」タイプは、テクノロジーを信頼し、それが全面的に導入されることを望んでいるという。

アウディは、自動運転に最も高い期待を寄せているのは、若く、高収入で教育水準の高いステータス志向のトレンドセッターと、ハイテク技術に精通した乗員タイプ、としている。