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レクサス LC と IS に特別仕様—内外装に専用色、専用素材 東京日比谷で展示も
レクサスは9月27日、ラグジュアリクーペ『LC』の特別仕様車「PATINA Elegance」と、スポーツセダン『IS』の特別仕様車「I Blue」の発表会を、東京ミッドタウン日比谷内にあるブランド体験型施設「LEXUS MEETS…」で開催した。
これらの特別仕様は内外装に新たな専用色・素材が採用された。発表会でLCのチーフエンジニアである武藤康史氏が、LCでは第3弾となる特別仕様車へ込めた思いを語った。「お客様の持つLCへの期待値は非常に高い。特別仕様車の追加によってLCが持っている『世界観』を広げ、この期待に応えたい」。PATINA Eleganceでは、エクステリアとインテリアの織り成す上品なカラーコーディーネートがポイントとなっている。
開発を担当した吉田貴奈氏(レクサスインターナショナル)は、「上品な質感と触り心地を提供するため、カラーリングと素材にこだわった。カーキ色のボディとインテリアの『パティーナブラウン』により、落ち着いた深みのある世界観を表現している」と話した。PATINA Eleganceのエクステリアに施された塗装は、太陽光によってシルエットを美しく際立たせる工夫が施されている。 また、シートに高級素材「L-ANILINE」を採用することで面圧分布・ホールド性を向上させたほか、ステアリングに用いられたプレミアム革との組み合わせにより、居心地のいい室内空間を演出している。
続いて、ISの開発担当者である小林直樹氏(レクサスインターナショナル)が、特別仕様車「I Blue」の開発について語った。「I Blueではステアリングホイールの素材にこだわった。木を革と同じような触感に加工することで、スポーツモデルに相応しい手触りと自然由来ならではの温かみを両立させた」。以前よりレクサスでは、自然の素材や色、日本の伝統技術に注目しており、ユーザーが常に触れるステアリングホイールには、自然由来の素材を採用する方針だった。
また、エクステリアについて小林氏は、「I Blueのボディカラーは『藍』をテーマにしている。光のあたり方によって黒々と見えたり、金属のような青色を放ったりなど、様々な表情を見せる」とカラーリングへのこだわりを力説した。一見、藍はスポーティとは関連がなさそうだが、実は別名「勝色」(かちいろ)とも呼ばれており、かつて武士が勝どきの際に刀剣に塗っていたという伝承もあるほど、アグレッシブな色なのだ。これらを踏まえて小林氏は、「ISの持つキャラクターにマッチしているし、オリンピック前にも縁起がいい色である」という言葉で解説を締めくくった。
これらの2台は、9月27日から10月30日までLEXUS MEETS…に展示される。展示と同時に、施設内にあるコンセプトカフェにて、この2台のカラーリングを模したメニューを提供する。注文するとL-ANILINE製オリジナルコースター(数量限定)がついてくる。