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アバルト 595 、サーキット仕様「ピスタ」を改良…1.4ターボは165馬力に強化

  • 《photo by Abarth》
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フィアットの高性能車部門、アバルトは9月13日、アバルト『595ピスタ』(Abarth 595 Pista)の改良モデルを欧州で発表した。

アバルト595はフィアット『500』の高性能モデル、アバルト『500』をベースに、さらなるパフォーマンスを追求したモデルだ。ハッチバックと「C」(カブリオ)の2ボディが設定される。

◆ピスタはイタリア語でサーキットを意味

アバルト595ピスタの「ピスタ」とは、イタリア語でサーキットを意味する。フェラーリも2018年、『488』にピスタを設定したのが、記憶に新しい。アバルト595ピスタは、アバルト595シリーズにおいて、サーキット走行を意識した仕様となる。アバルト595ピスタは2017年春、欧州で発表された。今回、デビューから2年を経て、改良モデルが欧州で発表されている。

595ピスタの改良モデルでは、1.4リットル直列4気筒ガソリンエンジンに、大容量のギャレット製ターボチャージャーを装着した。圧縮比は9.8:1から9:1に変更する。燃焼室の温度も最適化された。「レコード モンツァ」のアクティブエキゾーストが装着される。これらのチューニングにより、最大出力165hp、最大トルク23.5kgmを獲得する。従来モデルの最大出力160hpに対して、5hpの上乗せとなる。また、23.5kgmの最大トルクは、2250rpmの低回転域で引き出される。最高速は218km/hだ。80km/hから120km/hの中間加速は、7.8秒となる。

◆サスペンションとブレーキを強化

足回りには、「FSD」(Frequency Selective Damping)テクノロジーを備えたコニ製リアサスペンションを搭載した。これにより、路面でのホールド性、ハンドリング性能、安定性を向上させている。

ブレーキシステムはアバルト専用だ。フロントに284 mm径の穴開きディスク、リアに240 mm径のディスクを装備した。トランスミッションは、パドルシフト付きの5速ATを組み合わせる。

ボディカラーには、レコードグレー、カンポヴォログレー、スコーピオンブラック、ポディオブルー、ガラホワイト、アバルトレッド、モデナイエロー、アドレナリナグリーンに加えて、マットグレーを設定する。「アドレナリンキット」も選択でき、フロントとリアのバンパーインサートとサイドミラーキャップに、グリーンのアクセントが追加される。ホイールのセンターキャップの仕上げもグリーンだ。

インテリアは、ダイヤモンドパターンのスポーツシートを標準装備した。レーシングルックの「サベルト70」シートはオプションだ。レーシング仕様のステアリングホイールには、ピークトルク、パワーステアリング設定、スロットル調整などを変更できる「スポーツ」ボタンが備わる。

◆サーキット向けコネクト採用

アバルト595ピスタの改良モデルには、サーキット向けのコネクティビティ、「アバルト・テレメトリー」を採用した。ラップタイムなどのデータを分析し、運転技術の向上に役立てることができる。

さらに、最新の車載コネクティビティを導入する。Appleの「Car Play」やグーグルの「Android Auto」に対応した。標準装備されるインフォテインメントシステムの「Uconnect7」には、7インチの高解像度インフォテイメントディスプレイ、最新のナビゲーションシステム、デジタルラジオなどを採用している。