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ブラバス、メルセデスAMG A35 を365馬力に強化…フランクフルトモーターショー2019で発表へ
ドイツに本拠を置くブラバスは8月26日、9月にドイツで開催されるフランクフルトモーターショー2019(Frankfurt Motor Show)において、ブラバス『B35』(BRABUS B35)を初公開すると発表した。
同車は、新型メルセデスベンツ『Aクラス』の高性能モデル、メルセデスAMG『A35 4MATIC』をベースに、ブラバスがカスタマイズしたモデルだ。ブラバスは、メルセデスベンツのトップチューナーとして知られる存在。そのブラバスが、日本市場にも導入されたばかりのメルセデスAMG A35 4MATICをカスタマイズする。
メルセデスAMG A35 4MATICのパワートレインは、「M260型」直噴2.0リットル直列4気筒ガソリンターボエンジンを、AMGがチューニングしたユニットだ。ツインスクロールターボチャージャーをはじめ、「カムトロニック」と呼ばれる可変バルブコントロール、高精度ピエゾインジェクター、マルチスパークイグニッションなどを採用する。特許技術の「CONICSHAPE」により、シリンダー内部の摩擦を低減し、効率も引き上げられた。これらの結果、この直噴2.0リットル直列4気筒ガソリンターボエンジンは、最大出力306hp/5800~6100rpm、最大トルク40.8kgm/3000~4000rpmを引き出す。
◆「PowerXtra」キットでエンジンをチューニング
ブラバスの「PowerXtra」は、このエンジンをチューニングするキットだ。エンジンのコンピュータに噴射と点火を制御するための高性能マッピングを施し、ターボの過給圧を引き上げる。その結果、直噴2.0リットル直列4気筒ガソリンターボエンジンは、最大出力350hp、最大トルク46.9kgmを獲得した。ベースエンジンに対して、44hp、6.1kgmの強化となる。
ブラバスは、さらなる高性能を求める顧客に向けて、「PowerXtra+」を用意する。直噴2.0リットル直列4気筒ガソリンターボエンジンは、最大出力が365hp/6300rpmに引き上げられる。ブラバスの高性能リアマフラーがセットされる。
◆0~100km/h加速は4.4秒に短縮
トランスミッションは7速デュアルクラッチの「AMGスピードシフトDCT7G」で、ブラバスのアルミ製パドルシフトが装備できる。駆動方式は4WDの「4 MATIC」だ。前後の駆動トルク配分はFFを基本に、走行状況に応じて50対50の範囲まで変化する。0~100km/h加速4.4秒、最高速250km/h(リミッター作動)の優れたパフォーマンスを実現した。ベース車両に対して、0~100km/h加速は、0.3秒の短縮となる。
ステンレススポーツエキゾーストは、パワーを引き上げるとともに、よりスポーティなサウンドを発する。マフラーは、ベース車両のテールパイプと組み合わせることも、オプションの4つのステンレス/カーボン製テールパイプチップと組み合わせることも可能だ。リアバンパーと一体のように設計されたテールパイプは、エンジンチューニングを必要としない顧客も選択できる。
◆ブラバスらしい内外装
内外装には、ブラバスらしいカスタマイズを実施する。外観はフロントスポイラー、フラップ、ルーフのリアウィング、ディフューザー付きリアバンパーなどを設定した。アルミホイールは19インチのブラバス「モノブロックT」で、ブラック仕上げ。タイヤはピレリ「Pゼロ」で、235/35ZR19サイズを組み合わせる。
インテリアには、ブラバスのファインレザーを用意した。「Mastik」と呼ばれるレザーと、アルカンターラも選択できる。アルミ製ペダルやバックライト付きのBRABUSロゴ入りステンレス製スカッフプレートも設定されている。