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BMW M8 新型に4ドア「グランクーペ」、ロサンゼルスモーターショー2019でのデビューが決定
BMWは、11月に米国で開催されるロサンゼルスモーターショー2019 (Los Angeles Auto Show)において、『M8グランクーペ』(BMW M8 Gran Coupe)を初公開すると発表した。
◆新型M8シリーズ第3のモデル
同車は、BMWが2018年春に発表した『コンセプトM8グランクーペ』の市販バージョンだ。コンセプトM8グランクーペは、『8シリーズ グランクーペ』の高性能なMモデルを提案したコンセプトカーだった。
すでに新型『M8』には、2ドアクーペの『M8クーペ』と、2ドアオープンの『M8カブリオレ』が存在する。11月に米国で開催されるロサンゼルスモーターショー2019でワールドプレミアされる予定のM8グランクーペは、新型M8シリーズ第3弾の4ドアクーペになる。
◆コンセプトカーから市販車のデザインを読み解く
コンセプトM8グランクーペでは、Mモデルらしい力強いフロントマスクを採用する。ボンネットに描かれる筋肉のようなサーフェスと正確な線で縁取られた輪郭は、高性能なパワートレインを搭載していることを示唆しているという。
金色のキドニーフレームも装備した。ヘッドライト周りでは、耐久レーシングカーの『M8 GTE』と同様の照明テクノロジーを採り入れており、ダイナミックさを演出している。また、BMWの特長的な4眼式フロントエンドは、ヘキサゴンデザインとして解釈し直し、現代のモータースポーツの要素とラグジュアリーな品質を、削ぎ落としたデザインとして表現したという。さらに、カーボンファイバー強化プラスチック(CFRP)製のエアインテークが、ホイール冷却用の空気を導く設計とした。
ロングホイールベース&ロングノーズ、流れるようなルーフラインとショートデッキが、エレガントでスポーティなクーペシルエットを作り出した。Cピラー周りのショルダー付近で、ルーフの曲線はエレガントな造形のフィンとなってリアエンドへと流れる。また、筋肉のような盛り上がりを見せるホイールアーチは、リアアクスルから放たれるパワーを感じさせるものとした。強く傾斜したショルダー部分に、ワイドなトレッドを組み合わせて、スポーティさを強調する。重心位置を下げる効果を持つCFRP製ルーフや、空力的に最適化されたドアミラーも装備している。
◆まったく新しいMデザインを表現
ボディカラーはサレーブ・ヴェーだ。グリーンからグレーがかったブルーへと変化するように見える特別なペイントフィニッシュとした。さらに、金色で縁取られたウィンドウグラフィック、特長的なMサイドシル、金色のブレーキ&ホイール、Mツインエグゾーストテールパイプを組み合わせて、まったく新しいMデザインを表現したという。
リアエンドは、ワイドなトレッドと大きく膨らんだホイールアーチが特長だ。水平に伸びるラインがリアエンドを分割し、リアスポイラーはトランク一体のデザインとした。ブラックガラスで覆われたスリムで彫刻的な造形のテールライトは、ボディサイドへと回り込む設計だ。その下のバンパーは、フロントバンパー同様、ダイナミックなテーマを受け継ぐデザインとした。ディフューザーと、2組のMツインエグゾーストテールパイプが、リアを引き締めている。