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自動運転トラクタ有人仕様、クボタが発売へ—年内に無人仕様も投入

  • 《写真 クボタ》

クボタは、GPS農機「ファームパイロット」シリーズの第6弾として、有人オペレーターが搭乗した状態での自動運転が可能な「アグリロボトラクタMR1000A【有人仕様】」を9月に発売する。

新機種はRTK(干渉測位方式)に対応し、誤差数センチの高精度測位が可能。耕うん、代かき、肥料散布、粗耕起、播種の5つの作業を自動運転できる。作業精度が向上するとともに、オペレーターの疲労を軽減。また未熟練者でも簡単に操作ができるので人手不足の解消にも貢献する。

また、作業ルート自動生成機能を装備。ほ場の形状を認識させるため手動操作で外周走行した後、作業に必要な条件をタッチパネル式の自動運転モニターに入力するだけで、ほ場形状に合わせた最も効率的な作業ルートを自動生成する。

そのほか、作業開始位置までターミナルモニターのタッチ操作ひとつで自動で移動する開始点自動誘導機能や、直進時のハンドル操作が不要な直進オートステアリング機能、自動運転作業時にルートから外れた場合に自動停止する安全機能などを備える。

価格(税抜・ロータリ含まず)はホイル仕様が1124万7000円より、パワクロ仕様が1212万7000円より。

現在、クボタはファームパイロットシリーズのラインアップ拡充を進めており、アグリロボトラクタMR1000A【有人仕様】は担い手の作業に適した高馬力と自動運転作業の拡充で、農作業の効率化や高精度化、省人化、さらには軽労化を実現する。また年内には使用者の監視下にて無人運転作業が可能な「無人仕様」も発売する予定だ。