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ルノー カングー、13年目のフルチェンジへ…次期型はEV・PHEVがメインか
ルノーのMPV『カングー』の次期型プロトタイプを、スクープサイトSpyder7のカメラが初めて捉えた。
ルノーは、1997年に初代カングーを発売。コマーシャルバンとしての実用性を追求し、背の高いラゲッジルーム、ストレージスペースも持ちつつも優れた乗り心地が評価。欧州では郵便車の代名詞となった。日本市場へは2002年に投入され、その実用性とコミカルなデザインやポップなカラーがRV車としての人気に火をつけた。
2007年には第2世代が発売(日本導入は2009年)。ボディを大型化しつつも、変わらぬコンセプトと多彩なグレードや限定車の展開によって根強い人気を保ち続けている。
商用バンをベースとしたMPV市場を牽引してきたカングーだが、気がつけばシトロエン『ベルランゴ』、プジョー『ビッパー』、VW『キャディー』、フォード『トランジッド』など強力なライバルたちが追従してきており、第3世代へのバトンタッチに期待がかかる。
今回捉えたプロトタイプは、開発初期段階のためフルカモフラージュされているが、そのチャーミングなボディスタイルはキープされていることがわかる。
次期型では、ヘッドライトにルノー最新世代のコの字型LEDデイタイムランニングライトが予想されるほか、グリルに2本バーを装備、フロントエアインテークが上下二分割される。従来よりも多少いかつい表情となりそうだ。リアを見れば、カングーの特徴である観音開きのハッチが継承されていることがわかる。
注目はエキゾーストシステムを持っていない点で、この開発車両がフルEVの可能性があることを示している。カングーはすでにEVバージョン『カングーZ.E.』を欧州で販売しており、その新型コンセプトが4月に公開されたばかり。カングー次期型は、このコンセプトからインスパイアされたデザインが予想されている。
パワートレインでは、最高出力80ps、95ps、115psを発揮する1.5リットルdCiディーゼルエンジンのほか、このフルEVをはじめPHEVなど電動化が進みそうだ。
ワールドプレミアは2020年内と思われる。