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ドライバー不足で『お中元』が危機!? …自動運転で荷物輸送の公開公道デモンストレーション

  • 《撮影 高木啓》
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日本青年会議所は、日本郵便の協力により、7月21日に横浜市で開催する「サマーコンファレンス2018」にて、自動運転車による荷物輸送の公道実証実験を開催した。運送業界の課題である「ドライバー不足」への解決策の一つとして、自動運転車による配送への関心は高まっている。

今回は日本の夏の風物詩である『お中元』を自動運転車で届けるという、公道でのデモンストレーションを、横浜市の日本大通りで行なった。車両は、非遠隔型(レベル3)自動運転のアイサンテクノロジー車。ベースはトヨタの『エスティマ』。車内に乗員はいるが、3次元地図データと車載センサーで自動走行し、乗員は操作しない。

日本青年会議所は、物流業界での自動運転車導入の促進を図り、「労働力不足を新技術で補う」ことで地方創生へとつなげたいと考える。自動運転車の利用事例を多くの人に認識してもらうことで、同様の実証実験の日本全国での開催を促し、実用化の促進を図る。あいさつに立った日本青年会議所の池田祥護会頭は「自動運転でドライバー不足を解決したい」と語る。

また、日本青年会議所のサマーコンファレンスという、全国から青年経済人が集まり、市民も参加できるフォーラムや特別講演などの催しが行わるイベントの一環として、このような実証実験を開催することで、日本全国に波及する可能性を大きくする。横浜青年会議所の草島治郎理事長は「横浜で日本先駆けとなった物事は多い。横浜での自動運転から、魅力ある日本になる」と述べた。

日本郵便の諫山親執行役員副社長は「宅配便の個数は増えると予想されるが、人手は減るとも予想されている。日本郵便では3月にも東京の霞が関地区で、自動運転の実証実験を行った。自動運転は新しい技術だが、実現は遠い未来ではない」と期待を寄せる。