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【ポルシェ 911 新型】PDKを8速化して全車に搭載、最高速度に達するのは6速
28日に発表され、7月5日から発売がスタートする新型ポルシェ『911』。
エクステリアはひとめで911だとわかるデザインを継承し、フロントはフェンダーとボンネットとバンパーの仕切り線をかつての911のような構成に原点回帰。いっぽうで幅広く一直線に切れ目なく光るテールランプを採用したりとクラシックとモダンとの融合が印象的だ。また、ボディは全車ともフェンダーの張り出しが大きなワイドボディとしているのも新型のポイントである。
発売のタイミングで日本仕様として用意されるバリエーションはクローズドボディの「カレラS」と4WDモデルの「カレラ4S」、そしてそれぞれのオープンモデルである「カレラSカブリオレ」と「カレラ4Sカブリオレ」。価格帯は1666万円から1997万円で、トランスミッションはPDKのみとアナウンスされている。
エンジンは、全車とも排気量3.0リットルの水平対向6気筒ターボエンジン。ターボチャージャーの大型化&過給圧アップ、吸排気系の効率向上などを実施し、パフォーマンスは先代に比べて最高出力30ps/最大トルク30Nmアップした450ps/530Nmとさらに性能が引き上げられた。
エンジンと並んで注目すべきポイントが、「PDK」と呼ばれるデュアルクラッチトランスミッションの8速化だ。従来の911は7速だったが、新型では8速へとアップグレードされている。8速PDKはパナメーラなどに採用例があるものの、911新型ではレイアウトを変更した新設計となっている。
「最新のポルシェが最良のポルシェ」だけに、走行性能で従来モデルを超えているのは言うまでもない。たとえばスポーツカーの聖地と言われるドイツの過酷なサーキット「ニュルブルクリンク」のラップタイムは、「カレラS」が7分25秒でこれは先代モデルに比べて5秒短縮したもの。カレラSの場合、0-100km/h加速は3.7秒(ローンチコントロール作動時は3.5秒)、0-200km/h加速12.4秒(同12.1秒)、そして最高速度は308km/hを誇る。
8速PDKの場合は最高速度に到達する際のギヤは何速なのだろうか? ポルシェジャパン株式会社のマーケティング部長を務める山崎香織氏によると「6速」だという。
ちなみに7速マニュアルシフトのモデルは、本国などでは「遅れて発売される」とのこと。ポルシェはマニュアルシフトに関して“寛大な”メーカーであり、日本でも遅れてリリースとなる可能性が高い。