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【ポルシェ 911 新型】全車ワイドボディ、プラットフォームはキャリーオーバー
1963年に登場した初代から数えて8世代目となる最新のポルシェ『911』がついに日本でも発表された。発売は7月5日からとなる。992型と呼ばれる新型911のトピックのひとつは、全車にワイドボディが与えられたことだろう。
先代でワイドボディを採用するのは4WDモデルやGT系に限られたが、新型では後輪駆動モデルでもフェンダーが拡幅されたワイドボディを組み合わせることになったのだ。それはトレッドの拡大につながり、コーナリング性能が大幅に高まっていることを意味している。
そんなボディは、重量増を避けるために、ボディにはアルミ素材を多く採用。外板パネルはすべてアルミ製となり、ドアも軽量構造としている。ボディにしめるスチールの比率は先代の63%から新型では30%まで減少。ボディ単体重量は先代よりも12kg軽い240kgとしている。いっぽうで曲げ剛性とねじれ剛性はどちらも5%向上と、軽くて強靭なボディに仕上げているのだ。
ところで気になるのは、新型911のキャビンの造形が、991型と呼ばれる先代によく似ていることである。フロントセクションやリヤセクションはデザインが洗練されて新型であることをひとめで理解できるが、サイドウインドウの形状などは991型から変わっていないように思えるのだ。
実は、プラットフォームやボディ骨格は新設計ではなく、先代の進化版。ポルシェジャパン広報部の木内氏によると、「プラットフォームは先代のものを受け継いでいます。とはいえそのままではなく、しっかりと進化させたうえで採用しているので性能は高まっています」という。