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ボッシュ、第5世代ADAS用レーダーを世界初公開…人とくるまのテクノロジー2019
独ボッシュは「人とくるまのテクノロジー展2019」で、新型レーダーのワールドプレミア(世界初公開)を行った。同社にとって第5世代となるADAS(先進運転支援システム)/自動運転用のレーダーだ。
新型は、半導体性能と電波の照射方式に改良を加えて約30%の小型化を実現。厚さも従来の33mmから19mmへと大幅に削減された。視野角はこれまでの90度から120度に広がり、交差点進入時の、特に歩行者や自転車の検知機能が向上しており、自動車メーカーの安全性向上への取り組みに貢献することが期待される。
日本での初公開となったのは、環境性能や燃費性能の向上に貢献することを目的に開発されたトランスミッション用電動オイルポンプだ。従来のポンプがエンジンからの動力を利用するのに対し、この製品は電動で制御するためにエンジン停止時でもオイルを供給することができる。
したがって、ハイブリッド車がEVモードで走行している場合でもトランスミッション系の制御、冷却、潤滑のためにオイルを供給し続けることが可能となる。また、通常のエンジン搭載車両においては、コースティング時にエンジンをより長く停止させておけるメリットもある。さらに、必要な時だけポンプを作動させるオン・オフができるため、クルマの効率向上には大きなメリットがある。
既に発表されているコンセプトではあるが、モデルチェンジした自動バレーパーキングシステムのプレゼンテーション用ジオラマが新鮮な印象を与えている。ボッシュのシステムは、ショッピングモールやテーマパークなどの既存の駐車場にポール型のセンサーを設置し、メルセデスベンツの上級モデルなどに既に搭載されているリモートパーキングシステムを活用して、無人駐車を可能にするというものである。自動バレーパーキングの導入によって、乗員の乗り降りに必要な車両左右の空間が不要になるため、特に都市部においては限られたスペースの有効活用というメリットもあるとのことだ。
その他、48Vバッテリーや電動アクスルなどの電動化ソリューション、ネットワーク化ソリューション、二輪車向け安全サポートシステムなど、世界トップの自動車サプライヤーらしく、非常に幅広い包括的な製品・技術展示が印象的なボッシュのブースである。