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メルセデスベンツ Cクラス 改良新型、チーフエンジニア「最も大規模なフェイスリフト」
メルセデス・ベンツ日本は7月25日、一部改良した『Cクラス』(Mercedes-Benz C-Class)の受注を開始した。フロントマスクの変更や48V電気システムを搭載した新開発エンジンを採用したのが特徴で、納車は9月から順次行う予定としている。
独ダイムラー社でCクラスのチーフエンジニアを務めるクリスチャン・フリュー氏は同日都内で開かれた発表会で「平均的なCクラスセダンの部品数の半分以上にあたる6500点にものぼっており、Cクラス史上最も大規模なフェイスリフト」とした上で、「これまでで最もスポーティなCクラス」と述べた。
主な改良点のうちエクステリアについてフリュー氏は「新型フロントバンパーや新開発LEDヘッドライト、新型フロントグリルを採用することで、スポーティで若々しく斬新なエクステリアとした」と紹介。
具体的には「フロントバンパーはこれまでのV字型に変えてダイナミックなA字型となった。スマイルはもうなくなっている。ヘッドライトは新たに2つのタイプを用意。LEDハイパフォーマンスヘッドライトには大変豊かなデザインを採用している。またCクラスとして初めて片側84個のLEDを備えるマルチビームLEDも設定。このヘッドライトは照射範囲を走行状況に応じて極めて高速にかつ正確に制御できる」とした。
一方、パワートレインに関してフリュー氏は「新たに開発したエンジンを幅広く導入することでドライビングもより楽しいものになった」と表現した。このうちC200アバンギャルドには新開発の1.5リットル直列4気筒ターボエンジンとスターターとジェネレーターを兼ねるモーターBSGおよび48V電気システムが組み合わされている。
「BSGによりブースト機能と回生機能を実現し、走りの楽しさを高めるとともに燃費の低減を図った。BSGは加速時に10kWの出力を加えることでエンジンをアシスト、ターボチャージャーの過給圧が十分に高まるまでの短時間のギャップを埋めてくれる。減速中は最大12kWの運動エネルギーを改正してバッテリーに蓄えるとともにブレーキにかかる負荷を軽減する」とフリュー氏は解説。
またC200dアバンギャルドはEクラスに採用されている2リットル直列4気筒ディーゼルエンジンを搭載。「現行では最も厳しいユーロ6d-TEMP排ガス規制に適合。階段状の刻みを付けた燃焼ボウルによる燃焼プロセスは個々のコンポーネントにかかる熱負荷を低減する。吸気の有効活用と燃焼の高速化によって効率を高めるとともに粒子状物質の排出を減らす」とのことだ。
一部改良したCクラスの価格はセダンが449万-1379万円、ステーションワゴンが473万~1398万円、クーペが564万~1424万円、カブリオレが615万~1483万円となっている。