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アウディ A4オールロードクワトロ 改良新型、欧州で発表…オフロード性能を強化
アウディは5月15日、改良新型『A4オールロード クワトロ』(Audi A4 allroad quattro)を欧州で発表した。
現行『A4』シリーズは2015年9月、ドイツで開催されたフランクフルトモーターショー2015でワールドプレミアされ、セダンとワゴンの「アバント」が発表された。これに続いて、2016年1月、米国で開催されたデトロイトモーターショー2016では、現行A4ベースのA4オールロード クワトロがベールを脱いだ。
現行A4オールロード クワトロは、『A4アバント』がベースだ。車高を引き上げ、バンパーガードやフェンダーエクステンション、大径タイヤなどを追加し、SUVに仕上げる手法は、アウディの「オールロード」流儀だ。現行型では、最低地上高をA4アバントに対して、35mmプラスし、オフロード性能をいっそう追求している。
◆内外装を中心にリファイン。シングルフレームグリルは立体的なデザインに
この現行A4オールロード クワトロがデビューからおよそ3年半を経て、初の本格改良を受け、改良新型が欧州で発表された。内外装を中心に、リファインを受けている。
改良新型モデルには、新デザインのフロントグリルを採用した。シングルフレームグリルは、従来よりも立体的なデザインとなった。最新のLEDヘッドライトを標準装備。フルオートマチックハイビームを備えたマトリクスLEDテクノロジーも設定される。テールランプも新デザインとなり、ヘッドライト同様、最新のLED技術が盛り込まれる。
◆最新のMMIタッチディスプレイと音声認識を採用
インテリアは、ダッシュボードの中央に、ドライバーに向かってわずかに傾斜した大型のMMI(マルチ・メディア・インターフェース)タッチディスプレイを配置した。「Sライン」仕様のスポーティなインテリアも自由に組み合わせることができ、さまざまな色や素材が選択できる。アンビエント照明パッケージも用意している。
新しいMMIシステムは、最新のスマートフォンと同様のユーザーエクスペリエンスを可能にする。センターコンソールには、従来のロータリーボタン式コントローラーに代えて、音響フィードバック付きのMMIタッチディスプレイを装備した。10.1インチのグラフィックメニューにより、使いやすさを追求。MMI検索はフリーテキスト入力に基づいており、素早い検索を可能にした。最新の音声認識技術も導入されており、日常会話で使用される言葉の多くを理解する。
最新の先進運転支援システム(ADAS)も採用する。オプションで、「ツアー」、「シティ」、「パーク」の各パッケージを用意した。ツアーパッケージには、ストップ&ゴー機能付きのアダプティブクルーズコントロールが含まれる。予測効率アシストと連携して、前方に車両がいない場合、予測的な制動や加速が行える。
◆アウディ・ドライブ・セレクトは専用となり、オフロードモードを採用
「アウディ・ドライブ・セレクト」は専用仕様となる。コンフォート、オート、ダイナミックに加えて、オフロードモードなど合計6種類のモードが採用される。大径タイヤとワイド化されたトレッド、アンダーボディプロテクション、ホイールアーチトリムは、ベース車両のA4アバントとの違い。4WDのクワトロと35mm引き上げられた車高により、オフロード性能を追求する。オプションで、ダンパーコントロール付きサスペンションを設定した。
荷室容量は、495リットル。後部座席を折り畳めば、さらに容量が拡大する。ラゲッジルームカバーは標準装備している。