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ボッシュだけができる技としてEDR、CDR、ADAS、エーミングツールをプッシュ…オートサービスショー2019
ボッシュは、クルマの事故や故障、トラブルが起きた場合の「入口」と「出口」のサービス2本柱を展開。入口となるのは、クラッシュデータリトリーバル(CDR)とイベントデータレコーダ(EDR)。出口は ADAS エーミングツールだ。
EDR(Event Data Recorder イベントデータレコーダ)は、航空機でいうところのフライトデータレコーダーのようなもの。事故発生時のクルマの挙動に関するデータを記録する部分で、一般的にはエアバッグコントロールモジュールに搭載されている。
車両に一定以上の衝撃が加わると、EDRがそこから5秒間さかのぼって車両の速度、ブレーキ操作、ステアリング操舵角、衝突の大きさ、シートベルトの着用状況、エンジン回転数、アクセル開度、シフトポジションなど最大60種の情報を時系列で記録する。
このEDRから事故発生時のデータを読み出すことができるツールが、ボッシュのCDR(Crash Data Retrieval クラッシュデータリトリーバル)。目撃証言や車体の損害状況の調査といった目視による事故調査に加え、EDRデータをチェックすることで、より客観的で透明性の高い事故解析ができる。
このEDRやCDRを活用しはじめた保険会社が、あいおいニッセイ同和損害保険。同社では、「1年以上も解析結果について討議していた案件が、CDR導入後は1か月で解決できたという事例がある」と。
「複数の自動車メーカーからの重大な車両クラッシュEDRデータにアクセスできる市販ツールを提供しているのは、ボッシュだけ」と担当者は伝えていた。
また、出口にあたる ADAS エーミングツールは、自動ブレーキやオートパーキングシステムといった先進運転支援システム(ADAS)を搭載したクルマの補正整備(エーミング)を、正確に、効率的に実行させるツール。
同社ブースでは、ADAS エーミングツールの最新モデル『SCT415』などを展示。担当者は「レーザー光を使い、正確でスピーディーな位置決めができ、作業時間を短縮できる」「ボッシュならではの知見を活かしたツール、トレーニング、環境監査・測量で、整備工場をトータルにサポートしていく」と来場者に伝えていた。