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ポルシェ カイエン クーペ に「S」…2.9ツインターボは440馬力
ポルシェは5月15日、『カイエンSクーペ』(Porsche Cayenne S Coupe)を欧州で発表した。
「カイエンクーペ」は、ポルシェの主力SUV、『カイエン』から派生したモデルだ。競合プレミアムメーカーでは、すでにBMWがSUVの『X5』からクーペの『X6』、『X3』から『X4』、メルセデスベンツがSUVの『GLE』からクーペの『GLEクーペ』、『GLC』から『GLCクーペ』を派生させている。ポルシェもカイエンクーペで、SUVクーペ市場に参入した。
◆2.9リットルV6ツインターボは440ps。0~100km/h加速5秒、最高速263km/h
カイエンクーペは2019年春の欧州市場での発表当初、2種類のエンジンを設定していた。ベースグレードの『カイエンクーペ』には、3.0リットルV型6気筒ガソリンターボエンジンを搭載する。最大出力は340ps/5300~6400rpm、最大トルクは45.9kgm/1340~5300rpmを引き出す。「スポーツクロノパッケージ」が標準となり、0~100km/h加速6.0秒の性能を備える。オプションの「軽量スポーツパッケージ」では、0~100km/h加速は5.9秒となる。最高速は243km/hだ。
最上級の「カイエンターボクーペ」グレードには、4.0リットルV型8気筒ガソリンツインターボエンジンを搭載する。最大出力は550ps/5750~6000rpm、最大トルクは78.5kgm/2000~4500rpmを獲得する。0~100km/h加速は3.9秒、最高速は286km/hのパフォーマンスを実現している。
今回、欧州で発表されたカイエンSクーペは、カイエンクーペとカイエンターボ クーペの中間に位置する新グレードだ。2.9リットルV型6気筒ガソリンツインターボエンジンを搭載する。最大出力は440ps/5700~6600rpm、最大トルクは56.1kgm/1800~5500rpmを引き出す。スポーツクロノパッケージが標準となり、0~100km/h加速5.0秒の性能を発揮する。オプションの軽量スポーツパッケージでは、最高速が263km/hに到達する。
◆格納式のリアスポイラーは90km/h以上で135mm上方にポップアップ
カイエンSクーペも、ルーフの後部を傾斜させたクーペデザインを採用した。後部に行くほど傾斜したルーフラインは、カイエンS クーペをダイナミックかつスポーティに演出する。また、クーペシルエットを強調するルーフスポイラーが装備される。フロントウインドスクリーンとAピラーは、カイエンよりも低く、全高は20mm低い。専用設計の後部ドアとフェンダーにより、カイエンよりも18mmワイド化。後部のナンバープレートは、カイエンはリアゲートにあるが、カイエンSクーペではバンパーに配置される。
カイエンSクーペは、「PAA」(ポルシェ・アクティブ・エアロダイナミクス)の一部として、新開発のアダプティブリアスポイラーを装備する。格納式のリアスポイラーは、90km/h以上で135mm上方にポップアップし、エアロダイナミクス性能を引き上げる。カイエンS クーペのボディサイズは、全長4931mm、全幅1983mm、全高1676mm、ホイールベース2895mmだ。
◆大型のパノラマガラスルーフと最新のデジタルディスプレイを装備
カイエンSクーペには、大型のパノラマガラスルーフを標準装備する。ローラーブラインドが組み込まれており、日光を遮ることが可能だ。オプションで、カーボンファイバー製ルーフを用意している。ダッシュボードには、最新のデジタルディスプレイが装備される。全高はカイエンよりも20mm低いが、後席頭上には充分な空間を確保しているという。