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ウィラー、シンガポール初のオンデマンド自動運転バス運行サービスを現地企業と開始へ
ウィラーのシンガポール子会社であるWILLERSは5月14日、現地企業2社とコンソーシアムを設立し、同国初となるアプリを活用したオンデマンドに乗降できる自動運転の運行サービスを国立公園「ジュロン・レイク・ガーデン」にて6月中旬から開始すると発表した。
コンソーシアムには、シンガポール最大のカーシェアリング事業者であるCar Club Pte Ltd(CCPL社)と、同国を代表する総合工学企業Singapore Technologies Engineering Ltd(STEL社)が参画。4月27日に開園したジュロン・レイク・ガーデンにて実証実験を6月中旬から開始するためにN-Parks(シンガポール国立公園局)と準備を始めた。
今回の自動運転プロジェクトは、自動運転車両に乗車する利用者と他の公園来園者や近隣の人たちの自動運転に対する受容度や潜在ニーズの把握、アプリを利用したオンデマンド運行やサービスの改善点の洗い出しが狙い。WILLERSがビジネスデザインの企画および運営を担い、CCPL社が運行オペレーションを、STEL社が自動運転制御技術と車両のメンテナンスを行う。
ジェロン・レイク・ガーデンでは、欧州の自動運転EVバス「NAVYA ARMA(定員15名)」を使用し、公園内の約2.5kmを運行。アプリにより、基本運行ルート上の自分のいる場所から目的の場所までをオンデマンドで移動できる。6か月間の無償テスト運行の後、有償での商用運行を2年6か月行う。また、ジュロン・レイク・ガーデン以外にもシンガポール国内の2か所にて、それぞれ違う目的を持った実証実験を年内に開始する予定だ。
さらにWILLERSでは、日本における自動運転の実証実験を今秋に開始できるように、これから関係各所との調整を進めていく。