注目の自動車ニュース
日産 370Z の2020年モデル、3万0090ドルから…50周年記念車も用意
日産自動車(Nissan)の米国部門は4月22日、『370Z』(日本名:『フェアレディZ』に相当)の2020年モデルの価格を発表した。ベース価格は、3万0090ドル(約336万円)と公表されている。
2020年モデルの基本グレードは、「クーペ」と「NISMO」(ニスモ)だ。クーペには、「50thアニバーサリーエディション」が設定される。初代フェアレディZは、1969年に発売された。その誕生50周年を記念するモデルが、50thアニバーサリーエディションだ。
◆3.7リットルV6は最大出力332hp。NISMOは350hp
2020年モデルのクーペには、3.7リットルV型6気筒ガソリン自然吸気エンジンを搭載する。米国仕様の場合、最大出力332hp、最大トルク37.3kgmを引き出す。トランスミッションは、レブマッチング機能付きの6速MTと7速ATを設定している。
NISMOは、3.7リットルV型6気筒ガソリン自然吸気エンジンをチューニングして搭載。最大出力はプラス18hpの350hp、最大トルクはプラス0.9kgmの38.2kgmを獲得する。RAYS製の19インチ軽量鍛造アルミホイール、NISMOのストラットタワーバー、パフォーマンスダンパー、大容量スポーツブレーキ、ビスカスLSDが標準だ。インテリアには、アルカンターラのアクセント入りのブラック&レッドのレカロ製レザーシートを装備する。
◆50thアニバーサリーエディションは1969年に誕生したZの50周年を記念するモデル
50thアニバーサリーエディションは、1970年に米国のSCCA(スポーツ・カー・クラブ・オブ・アメリカ)のレースで優勝した伝説のレーシングカー、ダットサン『240Z BRE』のデザインを新たな形で再現した特別モデルだ。BREとは、ブロック・レーシング・エンタープライゼスの略。ダットサン240Z BREは、初代フェアレディZベースのレーシングカーで、ホワイトのボディカラーに赤いボンネット&ルーフが外観上の特長だった。
◆ホワイトのボディカラーに赤いストライプは1970年の伝説のレーサーがモチーフ
50thアニバーサリーエディションでは、ボディカラーとして、ブリリアントホワイトパールのボディに、バイブラントレッドのボンネット&ストライプの組み合わせを設定。これは1970年に米国のSCCAのレースで優勝したダットサン240Z BREをモチーフにしている。
さらに、ブリリアントシルバーのボディに、ダイヤモンドブラックのボンネット&ストライプの組み合わせの2種類のカラーリングを設定する。フロントフェンダーには、専用のステッカーを装着。リアには、50周年記念を象徴するバッジを追加した。ホイールリムには、レッドラインを追加した19インチアルミホイールを装備している。リアスポイラーは敢えて取り外しており、プレーンなリアスタイルを表現した。
インテリアには、レーシングカーをイメージさせるセンターストライプを施したアルカンターラ仕上げのステアリングホイールを採用した。専用キッキングプレート、専用カラーのシフトノブ、専用ステッチを施したパワーシートやドアトリムも装備している。また、シートやシフトノブ周り、メーター内に50周年記念ロゴを配するとともに、その他多くの専用装備によって、50周年の特別感を演出した。
なお、2020年モデルの販売は、日産の米国の全販売店において、4月22日に開始されている。