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こだわったのは『速さへの質』…GT-R NISMO 2020年モデルを披露

  • 《撮影 先川知香》
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日産自動車は2019年4月17日、東京・銀座にある日産ブランドの発信拠点、NISSAN CROSSINGで『GT-R』2020年モデル、ならびに『GT-R50周年記念車』・『フェアレディZ 50周年記念車』 発表披露会を開催した。

同お披露目会では、壇上に展示されたGT-R NISMO 2020年モデルがアンヴェールされ、まず星野朝子専務執行役員が登壇。同日アメリカで行われていたニューヨークモーターショー2019の前夜祭で、先行してGT-R及びフェアレディZの2020年モデルを発表したことを明かした。

また、星野氏は今回お披露目となったNISSAN GT-R について、「日産の持てるレーシングテクノロジーを全てつぎ込み、妥協することなく『速さの質』を追求した日産の情熱の極みであると同時に、日本が世界に誇る、そして憧れられるスーパースポーツカーである」と説明。

さらには、自身もR32 GT-Rに憧れて購入を考えたものの、貯金通帳とにらめっこした結果、諦めざるを得なかった苦い過去のエピソードを話し、専務にとっても長年憧れ続けたスポーツカーであることを明かした。

また今回、GT-Rと共に50周年を迎える日産が誇るもう1つのスポーツカー、フェアレディZ。この2台が同時に50周年を迎えることについて、「日産が誇るこの2つのスポーツカーが50歳になるということで、日本にとっても新しい歴史の1ページが開かれると思っている」と、その期待感と共に「50th Anniversaryモデルは往年のレースシーンを彷彿させるカラーリングを施すことで、多くの日本のスポーツカーファンに日産の魂と情熱が詰まった、2つのフラグシップを体感して頂きたい」と強くアピールした。

さらに同イベントには、GT-Rの車両開発主管を務める田沼謹一常務執行役員も登壇。GT-Rは文字通り、グランツーリスモ(GT)の領域とレーシング(R)の領域の組み合わせとなっている事を説明し、「これまでGTの領域は基準車で、Rの領域はNISMOという明確な棲み分けで開発を進めてきたGT-Rですが、その2020年モデルについてはRの領域を強化。特にNISMOモデルに注力して大きな改良を加えた」と、速さの質へのこだわりを明言した。

そんなGT-R NISMO 2020年モデルは、2019年5月に先行予約の受付が開始となるが、価格は未定。GT-R 50th Anniversaryは2019年6月、フェアレディZ 50th Anniversaryは今夏、2020年3月末までの期間限定モデルとして発売予定だ。