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日産 星野専務「スポーツカーは日産の基礎でありコア」…GT-R50周年記念車など発表

  • 《撮影 池原照雄》
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日産自動車は4月17日、東京・銀座の展示施設「NISSAN CROSSING」で日産『GT-R』の2020年モデルや同車および『フェアレディZ』の50周年記念車(50th anniversary)などの発表会を開催した。

GT-RとフェアレディZは1969年に初代モデルが誕生し、日産を代表するスポーツカーとして半世紀を刻んだ。GT-Rは同年に3代目スカイラインに設定された『スカイライン2000GT-R』が前身モデルで、生産休止を経た2007年の復活を機に現在のGT-Rという名称になった。

GT-Rの記念車は2020年モデルの最上級グレードをベースに、1970年代の日本グランプリシリーズで活躍していた当時のレーシングカーをモチーフに3種類のツートンカラーを設定した。フェアレディZも70年に米国のスポーツカーレースで優勝した時のデザインを再現する形で2種類のツートンカラーを用意している。

GT-Rは6月に、Zは今夏に発売し、いずれも来年3月末までの期間限定モデルとして海外でも販売する。価格はGTRが1319万円台から。Zの価格は未定。発表会場では記念車のほか、「ハコスカ」の愛称でも親しまれた最初の『スカイライン 2000GT-R』も展示されている。

GT-Rについては、「GT-R NISMO」仕様を含む2020年モデルも国内初披露した。現行の2017年モデルから3年ぶりに大きな改良を加えた。ターボチャージャーの改良によって加速レスポンスを高めるなど、GT-Rの開発テーマである「究極のドライビングプレジャー」を追求したという。発売は6月で3グレードを用意し、価格は1063万円台から1253万円台。 NISMO仕様(価格未定)は5月中旬から先行予約の受け付けを始める。

発表会で日本事業を担当する星野朝子専務執行役員は「GT-RとフェアレディZは世界中の多くのファンに支えられ、今年で50周年を迎えることができた。こうしたスポーツカーは日産の基礎でありコアだ。これらのレース活動は、技術の進化にもすごくいいフィードバックをもたらしている」と述べ、スポーツカーの投入を続ける意義を強調した。

また、GT-Rの車両開発主管である田沼謹一常務執行役員は「両モデルとも『技術の日産』の象徴である。半世紀の長い間、お客様の支持をいただいたことを胸に刻んで次の時代を築いていきたい」と話した。