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いすゞ、初の電動ピックアップトラック『D-MAX EV』生産開始
いすゞ自動車は4月28日より、同社初となる1トン積み電動ピックアップトラック『D-MAX EV』の生産をタイ工場で開始したと発表した。
D-MAX EVは昨年3月の「バンコク国際モーターショー」で参考出品され、早期商品化を望む声が多く寄せられていた。今回、左ハンドルモデルの量産体制が整ったことから生産を開始し、欧州主要国への出荷を予定している。
さらに、年末からは右ハンドルモデルの生産も開始し、2026年から英国での販売を予定している。いすゞは今後、各国・地域の市場特性やニーズに応じて、展開エリアを順次グローバルに拡大していく方針だ。
D-MAX EVは、既存のディーゼルエンジンモデルの骨格をベースに、新開発のeアクスルを前後に搭載したフルタイム4WDシステムを採用している。これにより、ピックアップトラックに求められる耐久性や積載・牽引性能、悪路走破性といった基本性能と、電気自動車特有のスムーズな加速感や低騒音・低振動を両立させている。
最高出力は140kW、最大トルクは325Nm。最高速度は130km/h以上としており、一充電あたりの航続距離はWLTPモードで263km、同市街地モードだと361km。搭載するバッテリー容量は66.9kWh、最大50kWの急速充電にも対応する。