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2トーンの塗装をわずか6分で、『ルノー4』生産に革新的技術「ジェットプリントペイント」投入

  • 《photo by Renault》
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ルノーは新型EVの『4 E-Techエレクトリック』の生産において、革新的な2トーン塗装技術「ジェットプリントペイント」を導入したと発表した。

従来の2トーン塗装は、車体を2度塗装工程に戻す必要があり、準備に数時間を要していた。しかし、ジェットプリントペイント技術では、2台のロボットが屋根とボンネットの2トーン塗装を6分で完了する。これにより、塗装工程が大幅に簡略化された。

この技術革新により、ルノー4 E-Techエレクトロニックは独自の方法でカスタマイズが可能になり、キャンバスルーフの有無に関わらず、その特別な地位をさらに強調できるという。

ジェットプリントペイント技術は、印刷業界からインスピレーションを得たものだ。1~50mmの幅の塗料ジェットを、圧力と重力の力で車体に吹き付ける。この方法は非常に高い精度を実現し、2トーン塗装に最適という。

新技術の導入により、環境面でも大きな改善が見られた。最終的なオーブン乾燥工程が不要になったため、年間1.7GWhの電力を節約できる。これは350世帯の年間消費量に相当し、331トンのCO2排出削減につながる。

ルノーはジェットプリントペイントを将来、2トーン塗装だけでなく、ビジネス向け車両の特注塗装や、個人客向けの高度にカスタマイズされた仕上げなどに応用していくという。