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メルセデスベンツ『CLA』新型にも中国向け「ロングホイールベース」登場…上海モーターショー2025
メルセデスベンツは、23日に開幕した「上海モーターショー2025」で、新型『CLA』の中国市場向けロングホイールベース版『CLA L』を初公開した。
この新モデルは、中国の顧客により多くの価値を提供することを目指している。具体的には、より広い室内空間、洗練されたデザイン、快適性の向上、高度な知能化、そして優れた効率性を実現している。
新型CLAは、メルセデスベンツの新しいモジュラーアーキテクチャー「MMA」を採用した初めての車両となる。また、同社が自社開発した新しい車載OSである「MB.OS」を搭載した初のソフトウェア定義車(SDV)でもある。
電気自動車版のCLAは、後輪駆動モーター、2速トランスミッション、800Vアーキテクチャーを採用。中国軽量車試験サイクル(CLTC)での航続距離は最大866kmに達し、100km走行あたりの消費電力は10.9kWhとなっている。これにより、ロングホイールベース版も通常版CLAの優れた効率性を引き継いでいることが分かる。
新型CLAとそのロングホイールベース版から始まる新世代の電気駆動系とバッテリー技術は、クラス最高の効率性を提供し、メルセデスベンツのグローバルな電動化戦略をさらに推進するものとなっている。自社開発のEV駆動系は、機械工学の卓越性と最先端の高電圧コンポーネントを組み合わせたものだ。
急速充電技術により、10分間の充電で最大325km(CLTC基準では370km)の走行が可能となる。また、WLTPに基づく最大充電電力は320kWに達する。充電曲線は最高のパフォーマンスと最小の待ち時間を実現するよう最適化されている。
さらに、高度な回生ブレーキシステムと電気インテリジェンスによる予測機能により、シームレスな電気自動車走行体験を提供する。
新型CLAは、2種類の高電圧バッテリーから選択可能だ。どちらのバッテリーセルも高いエネルギー密度を持ち、より長い航続距離と高い信頼性を実現している。また、希少で高価な原材料の使用量を削減することで、従来よりも環境に配慮した設計となっている。