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マルチスズキ、SUV『グランドビターラ』の2025年モデル発表…安全性や快適性を向上
スズキのインド子会社のマルチスズキは、SUV『グランドビターラ』の2025年モデルを発表した。
全グレードに6エアバッグを標準装備するなど安全性を大幅に強化し、新機能の追加により快適性も向上させた。グランドビターラの現地価格は114万2000ルピー(約190万円)からとなっている。
安全装備として、6エアバッグに加え、横滑り防止装置(ESP)、ヒルホールドアシスト、前後ディスクブレーキ(ABS・EBD付き)、3点式シートベルト、ISOFIXチャイルドシート固定機構などを全車に標準装備。これにより、乗員の安全性が大幅に向上した。
パワートレインラインナップも拡充され、新たに「デルタ+ストロングハイブリッド」グレードが追加された。価格は169万9000ルピー(約283万円)からで、既存のゼータ+、アルファ+グレードと並ぶ。ストロングハイブリッドシステムは、リチウムイオンバッテリーで駆動する電気モーターとガソリンエンジンを組み合わせた高性能な駆動システムを採用している。
快適性向上のため、新たな装備も多数採用された。ゼータとアルファグレードにサンルーフ搭載モデルが追加され、8ウェイ電動調整式運転席、電動パーキングブレーキ(6速AT車)、PM2.5表示付き自動空気清浄機能、LEDルームランプ、リアドアサンシェードなどが新たに搭載された。また、17インチの新デザインアルミホイールも採用されている。
グランドビターラは、ストロングハイブリッド、オールグリップセレクト、スマートハイブリッドなど多彩なパワートレインを用意し、幅広い顧客ニーズに対応している。全モデルがE20燃料(エタノール20%混合ガソリン)に対応するなど、環境性能も向上させている。
その他の装備として、9インチタッチスクリーン、ヘッドアップディスプレイ、360度カメラ、ワイヤレス充電、パノラマサンルーフ、シートベンチレーション、クラリオン製プレミアムサウンドシステムなどを搭載し、高級感と先進性を両立させている。
マルチスズキは、性能、デザイン、存在感、多彩なパワートレインオプションなど、あらゆる面で顧客の期待に応えるSUVとしてグランドビターラを位置付けている。今回の大幅な刷新により、インドの中型SUV市場での競争力をさらに高めていく。