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フィアット『グランデ・パンダ』に「カルテル」仕様、再生可能素材でカスタマイズ

  • 《photo by Fiat》
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フィアットとデザインブランドのカルテルが共同開発した『グランデ・パンダ・カルテル』が、イタリア・ミラノで開幕した「サローネ・デル・モビレ」で初公開された。

この展示は、フィアットが得意とする小型車セグメントへの回帰を祝うとともに、両社の協力関係を示す重要な機会となる。

フィアットのオリビエ・フランソワCEOは、「カルテルはイタリアの持続可能で象徴的なデザインの卓越性を体現しており、フィアットと同じ価値観を共有している」とコメントした。両ブランドの協力により、持続可能な素材やデザイン要素を活用した独自の革新的なコンセプトが生み出されている。

グランデ・パンダ・カルテルは、両ブランドの価値観とスタイルを融合させた作品だ。鮮やかな赤色のボディにカルテルのロゴを配し、内装には最先端の素材を使用。特筆すべきは、カルテルの代表的な製品にも使われる再生可能な資源由来の「ポリカーボネート2.0」の採用だ。

さらに、自動車産業とデザイン産業の相互作用による持続可能性への取り組みも注目される。例えば、カルテルの家具製造時に出る端材を再利用し、車のシートカバーに活用するなど、循環型経済への貢献を目指している。

この協力関係は1950年代に始まり、2020年には、フィアット『500eカルテル』の共同開発も行われた。今回のグランデ・パンダ・カルテルのプロジェクトは、両社の長年の絆をさらに強化するものとなっている。