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プジョーのコンパクトEV『E-208』、改良で航続423kmに拡大
プジョーは、『208』シリーズのEV『E-208』の改良モデルを欧州で発表した。最も注目すべき点は、航続距離の向上だ。156hp(115kW)モーターを搭載したバージョンでは、WLTPの複合サイクルで最大433kmの走行が可能となった。
これは従来モデルから23km延長されており、同セグメントで最長の航続距離を誇る。
この改良により、E-208は効率性においてさらに優位性を高めた。権威あるドイツ自動車連盟(ADAC)が2024年に実施したエコテストでは、欧州市場で最も効率的な車として評価されている。
機能面でも大きな進化が見られる。新たに搭載されたトリッププランナーは、コネクテッドナビゲーションシステムと連携し、最適なルート計画を立てる。これにより、航続距離を最大限に活用し、充電をスムーズに行うことができる。
さらに、V2L(Vehicle to Load)機能への対応も行われた。これにより、車両のバッテリーから電気機器に給電することが可能になる。例えば、電動アシスト自転車の充電や移動式照明の使用などに活用できる。
安全性の向上も図られており、新しいマルチファンクションビデオカメラにより、自動緊急ブレーキの検知エリアが拡大。サイクリストや歩行者の認識精度が向上している。