注目の自動車ニュース

【スバル フォレスター 新型】全面刷新でもサイズはほぼそのまま! 開発責任者がこだわった「私のフォレスター」感とは

  • 《写真提供 SUBARU》
  • 《写真撮影 内田俊一》
  • 《写真撮影 内田俊一》
  • 《写真撮影 内田俊一》
  • 《写真撮影 内田俊一》
  • 《写真撮影 内田俊一》
  • 《写真撮影 内田俊一》
  • 《写真撮影 内田俊一》
  • 《写真提供 SUBARU》
  • 《写真提供 SUBARU》
  • 《写真提供 SUBARU》
  • 《写真提供 SUBARU》
  • 《写真提供 SUBARU》
  • 《写真提供 SUBARU》
  • 《写真提供 SUBARU》
  • 《写真提供 SUBARU》
  • 《写真提供 SUBARU》
  • 《写真撮影 内田俊一》
  • 《写真提供 SUBARU》
  • 《写真提供 SUBARU》
  • 《写真提供 SUBARU》
  • 《写真撮影 内田俊一》
  • 《写真提供 SUBARU》
  • 《写真撮影 内田俊一》
  • 《写真提供 SUBARU》

SUBARU(スバル)は4月3日、6代目となる新型『フォレスター』を日本国内で発売すると発表した。グローバルモデルとして大きな柱となる同車が、今回どのような視点でフルモデルチェンジしたのか。開発責任者に話を聞いた。

新型フォレスターは、国内外でスバルの主力となっているフォレスターの価値や魅力をそのままに正常進化。「スバルの正統SUV」と位置づけ、SUVらしいデザインをより強化しながら、ボディサイズの拡大は全長で+15mm、全幅で+15mmにとどめ(全長4655×全幅1830×全高1730mm、ホイールベース2670mm)、コンパクトで扱い易い外寸と広い室内空間&荷室の維持にこだわった。また、2.5リットルの「ストロングハイブリッド」を初採用し、燃費性能を大幅に向上することで商品力を高めているのも目玉となっている。

◆ボディサイズを変える必要はない
開発責任者であるSUBARU商品事業本部 プロジェクトゼネラルマネージャーの只木克郎さんは先代となる5代目フォレスターの開発にも携わっていた。只木さんはフォレスターとして絶対に譲れないポイントを、「フォレスターはこのカテゴリーのクルマにしてはちょっとコンパクトなので、取り扱いしやすく、かつ室内や荷室は広くすごく使い勝手があるクルマですのでそこは崩してはいけない」と話した。そこで諸元はほとんど変えず、全長と全幅を15mmずつ拡大するにとどめた。

一方フォレスターの販売は北米が中心であることからより大きくしてはどうかという意見もあった。しかし只木さんはその必要がないと判断。「実際に乗っているお客様が手狭に感じるとか、自分にとっては小さすぎると感じる場合であればそのニーズに合わせて大きくしていくのはわかります。しかしフォレスターはコンパクトではあるものの、室内は競合と比べても決して劣るどころか広いくらいなので、寸法は現状がベストであえて変えない前提で開発を進めました」とのことだった。

その上でフルモデルチェンジするにあたり、5代目の反響を踏まえる必要があった。只木さんは、「フォレスターは乗り継いでくださるユーザーが多いのです。その方達から5代目フォレスターは、“やっぱりいつもの私のフォレスターだ”といってもらえました」という。具体的には、「特に年配の女性の方で乗り継いでくださる方が多く、乗り降りしやすいとか、目線が高くて視界や見晴らしも良くて安心して乗ることができるところが気に入られたポイントで、それが引き継がれていたんですね。だからこれは私のフォレスターだと。そこはきちんと通じ、伝わってるなという思いがありました」。

一方で、5代目のフォレスターを見て「(4代目と)あまり代わり映えがしないという意見が結構あったんです。特に新しいお客様を獲得しようと思うと、外観の魅力をもっと引き上げていかないと厳しいと感じましたので、今回はデザインに特に力を入れました」と述べ、それがボディサイズの+15mmに繋がっていることを明かした。

こうした要件とともに、幅広いフォレスターのユーザー層の中には運転が得意ではない人もいるだろう。そうした人たちも勘案して、「乗り味ひとつにしても、乗っていて安心できるような、自分の運転に不安を感じさせない、場合によってはドライバーが気づかないところでもクルマがちゃんとサポートしてあげるような、そういったクルマにしたい」と今回の開発にかけた思いを語った。

同時に静粛性にもわかりやすいポイントとしてこだわった。それは単なる数値だけはない。「音圧をデシベルで表現して、具体的な数字を目指そうというやり方は当然しているのですが、もっと耳障りな音を削減していきました。クルマの動きに合わせて聞こえてくる音は変化するんですが、その動きと連動していれば自然に聞こえるので意外と気にならない、意識されないんです。ですから全体を静かにしながらナチュラルに聞こえてくるような音作りをしました」と述べた。

◆「尖った商品」ではなく、普段から安心して使えるクルマ
新型フォレスターのパワートレインは、ターボとストロングハイブリッドの2つある。特にストロングハイブリッドは『クロストレック』に次いで2車種目の採用となる。ニュース性を考えるとフルモデルチェンジのフォレスターに先に搭載したほうが注目度は上がるようにも思う。只木さんは、「とにかくようやく出来上がったストロングハイブリッドを、できるだけ早いタイミングでたくさんのお客様に提供したいという発想でした」と話す。

「そうすると、ボリュームゾーンとしてはクロストレックやフォレスターになりますので、そこに投入しようと。そのどちらが一番早く投入できるかと考えるとクロストレックだったわけです」とのこと。クロストレックから約半年経過してフォレスターがデビューするのだが、「一緒に開発をしていましたし(パワートレインについては)完全に共通です。“たまたま”クロストレックの方が半年早かったんです」。

ただし、クルマが違うのでその性格付けは変えられている。「クロストレックは車重が軽い分、余力があるぐらいのスポーティーさを感じてもらえるでしょう。一方フォレスターはちょっと落ち着いた印象にまとめることができたので、同じユニットを積みながらも、それぞれのクルマのキャラクターに合わせたストロングハイブリッドになっています」とコメントした。

今回の開発において、スバルとしても重要視しているゼロ次安全もポイントとなった。特に幅広いユーザー層を誇るフォレスターならば絶対に譲れないことだ。特に視界においては、「どれだけ見えるかという数値目標だけではなく、すっきりした前方視界を実現したいと考えました。具体的にはドライバーの目線から見たときにボンネットフードの輪郭が凸凹のないひと塊りに見えるようなシンプルで、かつクルマの車両感覚がつかみやすい輪郭にしました」。

さらに「フロントワイパーの位置がドライバーから見るとほとんど見えなくなっています。そういった目につくような煩わしさをできるだけ排除することで、意識を外に向けてもらえるような視界の作り方をしています」とこだわりを話す。

最後に只木さんは、「フォレスターはとにかく幅広いお客様に選んでいただいているので、尖った商品にというよりも、普段から安心して使えるようなクルマにしたつもりですので、多くの方に触れていただければ」と語った。