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いすゞ、大型トラック『ギガ トラクタ』を改良…7%値上げ「やむを得ず」

  • 《写真提供 いすゞ自動車》

いすゞ自動車は、大型トラック『ギガ トラクタ』の改良モデルを全国の販売店を通じて発売した。2026年に施行予定の法規に対応し、サイバーセキュリティの強化などを図った。

主な変更点では、車両のサイバーセキュリティを確保した。これは、自動運転やコネクテッド技術の進化に伴い高まるサイバー攻撃のリスクに備え、ハッキングや不正アクセスから車両を保護する対策を講じるものだ。

また、ソフトウェアの安全なアップデートも実施する。危険または無効なソフトウェアのアップデートを防止する仕組みを導入した。

さらに、タイヤ法規への対応も図られた。車外騒音や転がり抵抗の基準値を満たすタイヤの装着を義務化した。

これらの改良に伴い、メーカー希望小売価格も改定される。いすゞは原材料価格の高騰や為替変動の上昇に対応すべく、これまで合理化などによる原価低減に努めてきた。しかし、昨今の経済状況に企業努力のみで対応することは困難と判断し、やむを得ず価格改定を行うことになった。商品改良分および経済変動分として、メーカー希望小売価格の約7%を値上げする。

今後、他の国内向け大・中・小型トラック・バスについても、適切なタイミングで各車型の経済変動分をメーカー希望小売価格に反映していく予定だとしている。