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ランチア『イプシロン』がデビュー40周年…初代からの軌跡と新時代への挑戦
ランチアは、コンパクトカーの『イプシロン』が誕生から40年を迎えたと発表した。1985年に初代モデル「Y10」として登場して以来、5世代にわたり進化を続け、36の特別仕様を展開。これまでに累計300万台以上を販売するなど、ブランドを代表する存在として確固たる地位を築いてきた。
イプシロンの特徴は、時代に先駆けたスタイルと革新性にある。初代Y10は、くさび形のボディと大きな窓、ボディカラーに関わらず黒く塗装されたテールゲートなど、当時としては斬新なデザインで注目を集めた。
1995年に登場した2代目からは、プレミアムシティカーという新しいコンセプトを打ち出し、100色もの中から好みの色を選べる「カレイドス」カラーパーソナライゼーションプログラムを導入するなど、常に先進的な取り組みを行ってきた。
イプシロンのもう一つの特徴は、ファッション界との強い結びつきだ。これまでに36の特別エディションを展開し、フィラやミッソーニ、モモデザイン、エルなど、著名ブランドとのコラボレーションも多数実現。限定モデルも含め、ファッショナブルなシティカーとしての地位を確立してきた。
また、イプシロンは女性ドライバーとの特別な関係性も構築。単なる移動手段を超えた、都市生活に最適な車として支持を集めてきた。広告では、有名俳優やモデル、デザイナーを起用するなど、ブランドの個性と知名度向上に貢献してきた。
そして、ブランドの新時代を象徴する最初のモデルとして、新型イプシロンが登場。未来のモビリティを目指すイタリアブランドが新たな歴史を刻み始める。