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車体の95%をリサイクル可能に、オペルの新型SUV3車種が実現した「グリーノベーション」

  • 《photo by Opel》
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オペルは、『グランドランド』『フロンテラ』『モッカ』の新型SUVの3車種の使用素材の最大95%を、リサイクル可能にしたと発表した。

オペルが掲げる「グリーノベーション」戦略の一環として、これらのSUVは車体のクロームパーツを排除し、内装にはリサイクル素材を使用している。特筆すべきは、最大95%が再利用可能で、85%がリサイクル可能な素材で構成されていることだ。

デザイン面では、車体のアプリケーションを最小限に抑え、シンプルな線と光の演出で特徴を表現している。例えば、グランドランドではテールゲート中央にモデル名を刻印するなど、独自のアプローチを採用している。

内装では、シート、ドアパネル、ダッシュボード、センターコンソールの表面にリサイクルPETボトルから作られた素材を使用。さらに、ステアリングホイールには植物由来の合成皮革を採用するなど、随所に環境への配慮が見られる。

モッカでは、ReNewKnitという新素材を使用したシートカバーも選択可能だ。この素材は高品質なスエード調の外観を持ちながら、単一素材で構成されているため、リサイクルが容易という利点がある。

電動化戦略も重要な要素だ。3車種とも電動化バリエーションを用意し、ゼロエミッション走行を可能にしている。さらに、オペルは「Electric All In」サービスを導入し、電気自動車の購入から充電設備の設置、保証まで包括的なサポートを提供することで、EVの普及を加速させる狙いだ。

オペルのこうした取り組みは、車両のCO2フットプリントを削減し、生産から使用、廃棄までのライフサイクル全体で環境負荷を低減することを目指している。自動車業界全体が環境問題への対応を迫られる中、オペルの「グリーノベーション」戦略は、持続可能なモビリティの未来を示す一つのモデルケースとなる。